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29日(土)に英国アスコットで行われるキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスに出走するハーツクライは、滞在先のニューマーケットで24日(月)午前7時15分から調教を行った。

 なお、この日レースへの出走意思の確認(確認料1875ポンド)が締め切られ、ハーツクライはクリストフ・ルメール騎手で出走を予定。
 第1回登録馬からウィジャボードなどが回避して、出走予定馬はアルファベット順にべレナス、チェリーミクス、エレクトロキューショニスト、インフォーサー、ハーツクライ、ハリケーンラン、マラーヘル、ソーピーデンジャーの8頭となっている。
 最終的な出馬投票は27日(木)の午前10時(現地時間)に締め切られる。

 出走予定馬決定後の関係者のコメントは以下のとおり。


●橋口弘次郎調教師の話

 昨日馬なりで追い切ったので、今日は体をほぐすという意味で曳き運動をしました。トレセンでは月曜日は全休日にあたり運動ができないのですが、こちらは構内を使えることもあったので、屋根付き走路の広場を使わせてもらいました。
馬の方は重量感が出てきてトモもよく見えてきましたね。ただ、理想にはもうちょいといった印象です。

 本日、出馬確認を無事済ませたのですが、登録は8頭と案外少なくなった印象です。実力を発揮できる丁度いい頭数ではないでしょうか。

 怪我の状態が心配されたルメール騎手についてですが、今朝の『Racing Post』紙で、今週木曜のシャンティで復帰し、金曜日のアスコットではクマーニきゅう舎の馬で2,400mのレースに出走する予定とのコメントが掲載されていたようです。キングジョージ当日にぶっつけ本番で復帰だと少々不安だなあと思っていたので、この知らせを聞いて安心しました。キングジョージと同距離のレースを一度経験できるというのも心強く、彼については100%心配なしですね。

 アスコットへの輸送については、当初は前日輸送を考えていたのですが、折角ハーツもこの環境に慣れてきたようなのと、慣れない環境に長時間1頭で置いておくのも得策ではないのとで、当日輸送に変更する予定です。ニューマーケットの調教師も皆、当日輸送ということですしね。輸送時間は2時間程度ということなので、丁度栗東から中京に使いに行くようなものです(笑)。

 明日は通常のメニューに戻して、ロングヒルをキャンターで1本の予定です。そして明後日に強めの最終追い切りをかけるつもりでいます。


●清田俊秀レーシングマネージャーの話

 17頭居た登録馬が出馬確認で8頭に減りましたが、予想どおりの頭数に落ち着いたと思います。ゴドルフィンがペースメーカーを出してきたようですが、その辺りはルメール騎手が十分熟知しているでしょうし、とくに気にはなりませんね。

 先月のロイヤルアスコット開催でアスコット競馬場を視察しているのですが、芝丈が12cm程度に刈られていて深いといったこともなく、路盤も欧州の競馬場にしては荒れているという印象は受けませんでした。むしろナド・アルシバ競馬場(ドバイ)の方が荒れていた感じすらしています。

 それよりも前半はひたすら下り、後半はひたすら上るという高低差がV字型で、かつコーナーのカーブが相当にきつい三角形型のアスコット競馬場のコース形態が少々気になっています。こういったコースは日本にはないので、馬が戸惑わないかという心配がありますし、また、スタート後のカーブがとくにきついので、下りで勢いがついたときにどう対処するのか、乗り方が難しい印象を受けています。

 ロイヤルアスコット開催でいくつかレースを観たのですが、逃げ切りや後方一気が決まらないコースだと感じています。ハーツクライはスタートが良い馬なので、最初のコーナーまでの入るスピードと位置取りが重要だと思います。

 あと、ここまでは天候に恵まれてきたのですが、水曜と木曜あたりに一旦天気が崩れる予報が出ているので、どれだけの降雨があるのか気になっています。
 スピードのある馬ですので、良馬場でのレースが理想だと思います。

 海外遠征というのは、その体制を整えるのに莫大な費用と労力を費やし、また多大なリスクを冒して挑戦をしているわけですから、善戦では絶対にダメだと思っています。勝たなければ意味がないこの一発勝負に、残り5日間全力で取り組んでいきたいですね。


(JRAロンドン駐在員事務所発JRA報道室発表による)


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