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一昨年はフランスに遠征してGIで2着。去年は札幌記念から毎日王冠、天皇賞と王道を歩み2100メートルのジャパンカップダートにも出走したローエングリン。
 今年は得意のマイラーズカップは勝ったものの、安田記念、マイルチャンピオンシップと直線での失速ぶりが際立つレースが続いている。
 今回は初の1200メートル戦出走。奇策とも言える異例のローテーションとなる。


●ローエングリン(伊藤正徳調教師)

  今まで1600メートル以下のレースはあまり走ってないし、短距離戦は初めてなんですが、今回は試金石になると思います。

 レースの選択肢として1600メートル戦を使って上手に走れない。2000も駄目、ダートを使っても駄目というのがこの1年半ほど続きましてね。このローエングリンを立て直すのに何が必要かと考えたら、最後に残ったのはこの選択肢しかないのかなということですね。

 レースに行って異常に後ろを気にするというか、逃げていても一所懸命前を目指して走っていくっていう逃げではなく、単純に後ろだけを気にして、レースの怖さっていうか、そうしたことだけで、ほとんど恐怖感から逃げているだけだから、息も入れないし、非常に背中を使わない身体を硬くした走りなんでね。それで余裕が全然ない。それが最後にきてのスタミナ切れに通じているってこともあるんで。
 短距離ってのはそうそうスピードだけで押し切れるわけではないんですよ。周りに馬をできるだけ置いて、それがあまり酷いことではないんだよということを教えてあげたいなと、それが(短距離戦を経験させる)一番の目的ですね。

 少し語弊はあるとは思いますが、今回は将来のことを考えて長い目で見ていただければなと思います。今はあり余るスピードをどっかに封印しちゃってただ走ってるという状態ですからね。レースにすごく余裕が感じられませんから、その余裕を取り戻すためにはこうした短距離戦のようなレースを何度か経験するしかないのかなと思いますよね。


(取材:佐藤 泉)


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