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10日午後4時30分から、東京・六本木のJRA本部で、岡部幸雄騎手の引退記者会見が行われた。スーツ姿で会見場に現れた岡部騎手は「先ほど、本日付けで、騎手引退届けを提出してきました」と述べ、正式に騎手を引退したことを発表した。その後、記者からの質問に答えた岡部騎手、会見での主な発言は以下の通り。

★引退を決めたタイミングについて
「具体的に言えば、2月19日(土)の東京競馬で、全然体が動かない、イメージ通りの騎乗が全く出来なかったことで、明日も同様だったら、もう潮時だと考えていました。引退については、一年休んだ時から冗談混じりに人には話していたし、家族も休んでいた時には『やめるな』と言っていたけど、復帰後は「いつやめてもいいよ」と言ってくれていたから気楽な面もありました。自分が『もう、いいや』と思うまでやろうと思っていましたし、『まだまだやれる』と思ってやってきましたが、『出来なくなったら(騎手を)やめる』とも決めていました。ですから、桜花賞を勝っていないとか、3000勝目前と言われても、記録へのこだわりはありませんし、自分として、やれることはやったと思っています」

★自身の騎手生活について
「38年間、馬に乗ってこられたことが一番嬉しく思います。良かった騎乗も、悔しかったレースも、数え上げたら切りが無いですし、一日二日では語りつくせません。印象に残った馬も沢山いますが、やはり3冠馬シンボリルドルフのことは忘れられませんし、海外GI制覇の夢をかなえてくれたタイキシャトルも、出会えたことに感謝しています。ここまで無理せず、自分に出来ることをやってきました。自然に構えていられたことももちろんですが、体も騎手として恵まれていたと思います。ファンの皆様の声援含め、沢山の人に恵まれたからこそ、ここまでやってくることが出来ました。本当にありがとうございました」

★今後の活動について
「しばらくは、今まで出来なかったことをやりたいと考えています。家族にも迷惑をかけてきましたし、会えなかった友人に会いに行ったり、自由な時間を楽しみたいと思います。ありがたいことに、競馬会からも(仕事の)お誘いを受けてはいますが、新しいことをやるにはエネルギーが必要で、今の自分はガス欠状態です。そういう意味でも、しばらくはやりたいことをやって、充電期間にしたいと思います。競馬を離れて見ることで、また新たな面も見えるはず。その時、自分が再び競馬に携わりたいと思えば(この世界に)戻ってくるでしょうし、そう思わなければ、もう戻ることは無いと思います」

(取材:中野雷太)


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