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美浦の宿舎の冷房はあまり効きがよくないのだが、朝目覚めると部屋はひんやりとした空気が満ちていた。窓を開けると室内と変わらない温度の風。日に日に秋が深まっている。いよいよ今週末で新潟競馬も終了だ。

 調教開始の5時。気温22度。天気はいいのだが走路はまだ暗く照明に灯が入っていた。新潟2歳ステークス出走予定馬が次々に馬場に入った。

 新馬戦で最後方からの差し切り勝ちでファンを驚かせたケージーカチドキは格下の未勝利馬を前に置いて直線で一気に捉え切る調教。緒戦のレース同様、豪快な稽古ぶりだった。


●ケージーカチドキ(前田調教師)

 デビュー戦は2歳らしからぬ脚を使ってくれましてね。嬉しい勝ちっぷりでした。ゲートはそう速い方じゃないとは思っていたんですが、案の定出遅れるような形で行きましてね。前半はがっかりしていたんですが、追い出してからの反応が良くて一遍にああいう差し脚を見せてくれましたんで、何か溜飲が下がる思いでした。

 今日の調教はあっと言う間に抜け出しましたが、2歳馬同士ですし、相手は未勝利ですから、あれぐらいの差はあっていいとは思いますが。それにしても、動きは悪くなかったとは思います。

 牝馬らしからぬところがあって、1戦目より2戦目の方が良さそうな感じはしてますけどね。割と燃えてる割には表に出してくれないんですよね。ですから(デビュー戦で)ああいうレースができたんだと思うんですけどね。競走馬としては理想的なところですね。気性的にもね。

 デビュー戦では前半ペースについていけないところもありましたけれど、今度は1600メートルでペースも落ち着くでしょうし、前回のようなことはないとは思います。馬の気合も違うでしょうし、今度はゲートもうまく出てくれるでしょうからね。(他馬と)一緒に出て、道中はじっとしていられれば、追い比べになればかなりのレースができると思って期待しているんですけれども。

 とにかく、鮮やかというか、あっと言う間に抜け出してきましたんでね。ああいうレースを頻繁にしてくれれば言うことはありませんけどね。期待どおり走ってくれれば一番いいんですけれども、そう走ってくれることを願ってます。


(取材:佐藤 泉)


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