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美浦トレーニングセンターの取材者用宿舎で朝6時に目を覚ました。昨夜、会社を出る時にパラついていた雨は朝方は霧雨に変わり、ふだんは見通せるはずの南馬場はおろか通りを挟んだ駐車場にすら視界が及ばない状況。美浦名物のガス(濃霧)に包まれた朝だった。

 調教スタンドに到着して辛うじて読むことのできたデジタル温度計の数字は1度。氷点下が予想されていたが濃霧のせいで気温の低下はそれほどでもなかったようだ。

 濃霧の中、予定通り調教開始。スタンドから見て3つ目のコースとなるウッドチップコースで「追い切り」(レースを直前に控えた最終的な強い調教)をする馬が多いが、そのウッドチップコースは霧でほどんど視界が利かない状態。
 その霧も30分ほどでようやく風が追い払ってくれた。幸い有力どころは霧の中での調教にはならなかった。

 新馬戦を勝ったばかりで重賞に挑むアサクササイレン。今回はレースで岡部騎手が騎乗することに決まったが、調教はいつもの担当の調教助手の騎乗で3頭で併せる形の調教。国枝厩舎の格上ゴーウィズウインドに先着する好内容だった。3頭とも軽めではあったが、動きは目をひいた。

●アサクササイレン(勢司調教師)
 新馬戦を勝っていきなりの重賞挑戦ですが、今までこの馬ほど頭のいい馬は見たことないですね。頭の良さと、こちらが与えた課題を次々にクリアしてくれる、そんな所に素質の片鱗が見えますね。

 新馬戦ではダート変更になりましたが、全く問題なく強さを見せてくれました。ペリエ騎手が良く馬の気持ちを考えてムチも使わず、いい意味で(実戦の中で)いい調教ができたと思います。
 
 このコは厩舎でも自分をチャンピオンのように思ってるようで、リーダーシップの強い馬なんで、そうした元気はレースを使った後でも失われてないですね。
 今回は東京コースになりますが、コースについては全く問題ないと思ってます。芝のレースもとても楽しみにしています。

 新馬戦を終わってから調教も順調にこなして、ここを使えるような形でずっと考えてきましたんで、そうした意味では本当に順調にきてくれたなと思ってます。
 今日の3頭併せの調教ではとりあえず、うちの馬が先行して途中で抜かさせてから、それでまた抜き返すという実戦を想定した中で瞬発力とか馬の気持ちの面を考えて調教したつもりなんですけど、抜け出す時の脚はさすがと思わせるいい走りだったと思います。それと気持ちの部分でも(前の馬を)抜かそうという気持ちが見えてましたんで、確実に前回よりも状態は上がっていると思います。

 今回は、正直に言うと完成度の点から言うと他の馬より劣っている部分はあると思います。ただ今後のことを考えますとね、今回のレースで学ぶことが多いと思いますんで、そうしたいい経験となるようなレースをしてくれればと思いますね。

 ここをもし勝てれば春が楽しみになりますが、強気なことを言えば、ここもクリアできるんじゃないかと僕は考えているんですけどね。あまり強気なことは言っちゃいけないですけど。


(取材:佐藤 泉)


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