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6月11日(日)に東京競馬場で行われる第40回エプソムカップ(GIII)に出走を予定しているジャスティンカフェ(牡5、栗東・安田翔伍厩舎)について、安田翔伍調教師の追い切り後のコメントは以下の通り。

「前走のダービー卿チャレンジトロフィーは、結果は2着と、決して満足できない中でも、それまで取り組んできた折り合いの成果というのを見るために、いつもよりもポジションを取りに行く競馬でどれだけ乱れないかということと、最後の伸びにどれだけ影響するかというのを確認するレースとしては、いろいろな収穫があったと思っています。

前走後は、山元トレーニングセンターで疲労回復と精神面のリセットを図ってもらって、このレースを目標に立ち上げてもらっての入厩だったのですが、馬自身、精神的にも乱れることなく、予定通りの調整はできています。安田記念にも登録していましたが、ヴィクトリアマイルが終わったぐらいで、目標をエプソムカップに切り替えて調整してきました。逆に安田記念に出走できていたら慌てないといけないような状況だったので、エプソムカップに向けての調整は、影響なく、予定通り進められています。

2日(金)にCWで追い切りましたが、調教で負荷をかけるというよりも、今まで取り組んできて解消させたいと思っている課題と、この馬の良い面という両方の感触をジョッキーに掴んでもらいたいと思って、ジョッキーに乗ってもらいました。その両方をしっかり感じ取ってもらえたので、非常に満足した調教ができました。

馬もレースに対して集中力が高まってきていますし、先週の段階である程度コンディションも整っていましたので、きょうは、極端に抑え込んだり、推進させたりということなく、気分良く行って、精神状態を乱さないようにというテーマで追い切りました。今までやってきたことをしっかり学習してくれている、というのが感じ取れる追い切りでしたし、今までは、レース前、併せ馬の後ろで我慢させることをしっかり覚えさせての追い切りだったのですが、きょうは単走で、ストレスをかけること無く、その中でもガムシャラになりすぎず、従順な走りをしてくれました。去年の毎日王冠以来の1800mのレースで、成長したところ、学習したところをお見せできたらと思います。

東京コースは直線が長いので、追い出しを我慢できて、コーナーから慌てさせなくていいという意味では、この馬のいい走りに直結しやすいコースだと思います。

エプソムカップには去年も出走しましたが、去年とは臨戦過程が違います。去年はさまざまなことを教えている中で、エプソムカップの前のレース(湘南ステークス)では能力を発揮しすぎてしまうところがあって、その分の消耗も、牧場での疲労回復のさせ方も、今年とは違いました。その中でレースを迎えるのと、今年、余裕を持って迎えるのでは、コンディションも多少の違いがあります。レースに行っても、ジョッキーが教えている課題を少しずつ学習しているのも感じ取れますし、普段の調教に関しても、少しずつ競馬を察知できるようになって、集中力を高められるようにはなってきているのかとは思います。

おそらく18頭立てで、メンバーの多い中で、いかにリズムを崩さずに直線を迎えるかが課題になると思います。スムーズな競馬が出来た時にはいい走りをお見せできると思います。あとはジョッキー次第だと思いますので、応援よろしくお願いします」

(取材:三浦拓実)

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