6月11日（日）に東京競馬場で行われる第40回エプソムカップ（GIII）に出走を予定しているエアロロノア（牡6、栗東・笹田和秀厩舎）について、笹田和秀調教師の追い切り後のコメントは以下の通り。

「前回のマイラーズカップは、下り坂を利用してこの馬の持ち味が出るかと思ったのですが、外枠で、ずっと外を回って、澱みない走り方をしていた感じで、終いの切れが出なかったというレースだったと思います。ここ数戦、瞬発力勝負になって、そこで取り残されているというようなレースが続いているような気がします。調教の動きからすると馬のコンディションは悪くないと思うので、馬がその気になって、頑張って走ってくれれば、というところではないかと思います。

前走後は、安田記念に出走できたらと思っていたのですが、賞金面で難しそうだったので、エプソムカップに切り替えました。それなりの調整ができていると思います。3週間ほど前には目標を切り替えていましたので、調整に影響は無いと思います。

1週前追い切りは、全体の時計を出すような調整をしようと思って指示をしました。指示通り、全体の時計も良く、終いの時計もソコソコ走ってくれていたので、今週もう一本やればきっちり仕上がるのではないかという感じでした。今週に関しては、先週に全体の時計を出しているので、最後の1ハロンが速くなるような調整という指示を出しました。終いは11秒9で上がってきて、きっちり予定通り来ていると思います。乗っていた助手も動きは良いと言っていましたし、見た目も、終いは沈むような形で伸びていっていましたので、いい動きではないかと思います。この馬は叩き良化タイプなので、前走からの上積みは十分あると思います。

久しぶりの1800mですが、それに対応できるような調教過程を踏んできていますから、十分対応は可能だと思います。直線が長い府中はこの馬には合う競馬場だと思いますので、楽しみではないかと思っています。レース運びは流れ次第だと思いますが、どこかのポジションでしっかり脚を溜めることができれば、いい競馬になるのではないかと思います。

いい状態で挑める形で今日の追い切りが終わりました。あとは、競馬場へ行ってゲートインするまで、このコンディションを保ってもらえればと思います」

（取材：三浦拓実）