7月4日(木)、園田競馬場(晴・良)で行われた兵庫3歳三冠の第2戦、第25回兵庫優駿(ダート1870m、出走12頭)は、二周目の向正面で3番手から一気に仕掛けて先頭に立ったマルカイグアスが3コーナー過ぎで後続を突き放し、去年暮れの園田ジュニアカップ以来の重賞勝ちを果たした。勝ちタイムは2分4秒4。8馬身差の2着がウェラーマン、さらに10馬身離れた3着が12頭立て12番人気のゴールデンロンドン、4着が牝馬メロディメーカーで、デビューから6連勝中で1番人気だったウインディーパレスは5着、三冠初戦の菊水賞を勝ったオーシンロクゼロはスタートのタイミングが合わず後方からのレースで8着に敗れた。
勝ったマルカイグアスは父マクフィ、母ノルウェーノモリ(母の父ディープスカイ)の3歳牡馬。通算成績は8戦3勝、重賞は2勝目。鞍上の兵庫・鴨宮祥行騎手、管理する兵庫・橋本忠明調教師とも初めての兵庫優駿制覇となった。
レース後のコメント
1着マルカイグアス(鴨宮祥行騎手)
「いい手応えでずっと来ましたので、直線半ばぐらいで勝ったと思いました。前回のレースが幾分太目で、橋本調教師をはじめスタッフの方たちが、もう少し絞っていこうということでしたので、マイナス体重を聞いた時はいいなと思っていました。いくらか素軽さも出て、返し馬では自信を持って行きました。二の脚が速いタイプなので外目の枠も良かったです。中間のゲート練習の成果も出て、いいスタートを切ることができました。
レース前に、(休養中)の田中学騎手に会いに行って話をしたら、いい枠だから強気に行けと言ってもらえましたので、あの位置についた時点で、強気に行く気持ちで行きました。橋本厩舎もこのレースで2着が3回だと聞いていましたので、勝てて良かったです。
まだまだ緩さも残していますし、今後、厩舎力で、もっともっと上を目指せるような馬になってほしいと思っています」
(橋本忠明調教師)
「最高の気分です、絶対獲りたいタイトルでした。レースに向けては、成長を促しながら、ここに向けて余裕を持って使ってきました。馬体重も予定通りでした。全てが上手くいった感じです。中間はゲート練習に力を入れました。強いライバルは前々で運びますから、一つでもいいポジションでと思っていましたが、思っていた以上のポジションで運べました。道中の雰囲気も良かったです。行き過ぎた感もありましたが、本当に強いレースを見せてくれました。先日引退した厩舎の大将(ジンギ)が背中を押してくれたのかもしれません。ジンギに続く馬に育ってもらいたいです。
まだ幼い面もあり、伸びしろがありそうです。今後については未定です。夏は休養に充てて、その後はオーナーと相談したいと思います」
2着ウェラーマン(下原理騎手)
「最初のコーナーを回る時にはペースも速く、オーシンロクゼロも出遅れて、これはチャンスという感触はありました。ただ鴨宮騎手(マルカイグアス)だけ持ったままで回ってきて、手応えは良さそうに見えました。直線に入ってもいい脚は使ってくれましたが、前が止まりせんでした。ただ、きょうに関してはこの馬の力を出せたと思います」
3着ゴールデンロンドン(永井孝典騎手)
「展開は向きましたが、もう少しメリハリのきいたレースをしたかったです。ただ、思っていた以上に向正面の手応えも良く、前も止まりそうな流れで3着に来てくれて、馬は本当に良く頑張ってくれました」
4着メロディメーカー(川原正一騎手)
「何とか入着をと思っていました。流れも向いて、馬も力を付けていました。できれば3着が欲しかったです。これからが楽しみになる内容でした。厩舎関係者が本当にしっかり馬を作ってくれました」
5着ウインディーパレス(長谷部駿弥騎手)
「他の馬がゲートでうるさく、気にする面を見せていました。それで出負けしたところがあります。逃げか番手がこの馬には最善の競馬ですから、勝ちにいく競馬をしました。これまで楽な競馬が多かったので、この(厳しい)競馬をきっかけにまた成長してくれると思います。次に期待します」
8着オーシンロクゼロ(廣瀬航騎手)
「駐立に課題のある馬ですが、きょうは、ゲートの中で、タイミングがいま、というところがありませんでした。ダッシュもついていませんでした。申し訳なかったです」
(取材:檜川彰人)

