11月7日(水)、園田競馬場(晴・良)で行われた3歳馬の地方全国交流重賞、第58回楠賞(ダート1400m、出走12頭)は、直線3頭による激しい追い比べを制した岩手のフジユージーンが重賞7勝目を挙げた。勝ちタイムは1分29秒7。アタマ差の2着が北海道のストリーム、4分の3馬身差の3着が船橋のギガース。4着が兵庫のキクノルメイユール、5着が愛知のフークピグマリオンで、高知のプリフロオールインは10着に敗れた。
勝ったフジユージーンは父ゴールデンバローズ、母デザイナー(母の父スウィフトカレント)の3歳牡馬。岩手・瀬戸幸一調教師の管理馬。鞍上は岩手の村上忍騎手。通算成績は11戦9勝。
レース後のコメント
1着フジユージーン(村上忍騎手)
「最後、すごい接戦でしたが、勝負根性を出してくれて、馬に感謝しています。ゴールのところではおそらく少し前に出ていたのではないかと思っていましたが、着順を見るまで確信は持てませんでした。
きょうの馬の様子は特に悪いところも無く、いつも通りでした。スタート後は想定よりも進みが悪くて、遊びながら走っているような部分があったのですが、何とか盛り返せたので良かったです。あの位置になってしまえば腹を括るしかないので、あとは馬の力を信じて乗りました。他の馬と併せる形になってからはいつも通りの手応えに戻ってくれたので、頑張ってくれそうだという感触を持てました。こういう競り合いのレースは今まであまりありませんでしたので、勝負根性があると改めて思いました。
前回まで2000mを使って、今回は1400mと、全く違うレースになりましたが、今までの経験を生かして何とかこなしてくれました。岩手から遠征に来て、園田で優勝という結果を出せて、とても嬉しいです」
(瀬戸幸一調教師)
「当初はJRAのレースも検討していましたが、このレースの存在を知ってここを使うことにしました。この秋、馬は最高の状態でした。追い切りも指示通りで良く、大井から帰って以降、フットワークも良くなっていました。これならいけるのではと感じていました。レースそのものは1コーナーに入るまでに良い位置を取る予定でしたが、これまで長い距離を使って来ましたから1400mは流れが速かったです。そのあたりの戸惑いはあったようです。それでも力がありましたから外々から勝ってくれました。最後はヒヤヒヤしました。馬は本当によく頑張ってくれました。前走、前々走と強いメンバーと戦ってきた成果があったのだと思います。そして今回、この馬の強さを証明できました。3歳でこれからの馬ですし、さらなる上積みを期待したいと思います。次走については、馬の状態を見てまた考えます」
2着ストリーム(吉原寛人騎手)
「思った通りのレースができました。2コーナーから3コーナーでは勝ったと思いました。4コーナーで内と外から挟まれて、そこで減速してしまったのが痛かったです。勝てたレースだけに悔しいです。状態も良かったですし、距離も問題ありません。馬は本当に強かったです」
3着ギガース(森泰斗騎手)
「悔しいです。休み明けのせいか変に大人しくて、ゲート裏で急遽メンコを外して臨みました。最後、一踏ん張りができなかったのは、休み明けで、気性的にも難しい面があるので、そういう面が出たのかもしれません。押し出される形で早めに先頭に立ったのも良くなかったですし、本当に悔しいです」
4着キクノルメイユール(廣瀬航騎手)
「地力がついてきました。このペースでしっかりついていって、(逃げるだけではなく)どこからでもレースを運べます。使うたびに馬は良くなっています。キャリアは浅いので、上を目指して頑張りたいと思います」
5着フークピグマリオン(今井貴大騎手)
「距離が短かったかもしれません。レースは思ったよりも前の位置につけられました。もう少しやれるかとは思いましたが、思っていた以上に相手が強かったです。返し馬の後、ゲートの方に行かなかったので、どうかとは思いました。入った後は大人しかったです。とにかく一から出直しです」
10着プリフロオールイン(宮川実騎手)
「馬場なのかどうか、スタートしてから砂が蹄鉄にはまる感じがありませんでした。道中はリズムが悪いままでした。馬場が合わなかったのかもしれません」
(取材:檜川彰人)

