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1月11日(木)、園田競馬場(晴・良)で行われた古馬牝馬の重賞、第4回コウノトリ賞(ダート1870m、出走9頭)は、レース前半は前の2頭から10馬身以上離れた3番手を進んだ1番人気のスマイルミーシャが、2周目の3コーナー手前からスパートして先頭に立ち、最後の直線では外から差を詰めてきたクリノメガミエースを振り切って断然の1番人気に応えた。勝ちタイムは2分5秒1。3馬身差の2着が2番人気のクリノメガミエース、3馬身2分の1離れた3着がアイヤナ、4着がマヤローザ、5着がマルグリッドだった。

勝ったスマイルミーシャは父カレンブラックヒル、母クリスマドンナ(母の父シンボリクリスエス)の4歳牝馬。去年の兵庫の最優秀3歳馬と最優秀牝馬に選ばれ、通算成績は12戦10勝。重賞は、去年の園田金盃や兵庫ダービーなどとあわせて6勝目。兵庫・飯田良弘調教師の管理馬。鞍上の吉村智洋騎手は重賞47勝目を挙げた。

レース後のコメント

1着スマイルミーシャ(吉村智洋騎手)
「きょうの返し馬の雰囲気は、前回の園田金盃で一生懸命走り切ったこともあったからか、それほど良くはありませんでした。レースは、2頭が飛ばしていくだろうと想定していましたので、理想の展開でした。後ろのライバルのことは見えていました。前の馬は下がってくるだろうと想定していましたし、自分のタイミングでスパートすれば間違いなく負けないとは思っていましたので、いいタイミングでスパートできたと思います。スパートには、いつも通り、それなりには反応してくれました。クリノメガミエースが追い込んでくるのも想定内でしたが、もう少し弾けないといけないかなとは思いました。
もう少しステップアップしないと頂点には立てないのではないかと思っています。年が明けてからいろいろなことが起きていますが、競馬で盛り上げていけたらと思っていますので、これからも応援よろしくお願いします」
(飯田良弘調教師)
「圧倒的人気で重圧のある中、緊張はありました。レース展開としては(先行する)前の2頭を見るような形で、申し分ないレースでした。(前走の)園田金盃の時より良い状態かと思っていましたが、吉村智洋騎手の感覚からすると、少し疲れが残っているのかなということも言っていました。これはレースに乗る騎手にしかわからない感覚かもしれません。そういうこともありましたので、4月のレース(兵庫女王盃)に向けて一度リフレッシュ放牧をした方がいいのかと感じました。
(使いつつ馬体重が増えていて)年齢とともに増えていることが理想でしたので、この点に関してはいい材料です。うるさい面はありながら、レースを経験するごとに落ち着きは増していると感じています。馬体に不安は無く、好調に見えますが、一度、精神的な面でのリフレッシュで、休養ということは考えています。4月が目標なので、そんなに長くは休めませんので、その点はこれから考えていきます。
(4月のレースに向けては)1400mの能力検査は受けて、馬の上がりを見て、走っている様子を見てから(ローテーションを)考えたいと思います。(ダートグレードに向けては)リフレッシュ放牧先に坂路があるところであるならば、そこを使って鍛える時期があってもいいのかなと思います。

2着クリノメガミエース(笹田知宏騎手)
「イメージ通りの競馬はできました。やりたい競馬はできましたが、相手が二枚も三枚も上でした。自分としては完璧なレースができましたので、力の差を見せつけられました」

3着アイヤナ(永井孝典騎手)
「幼い感じです。ただ(これまでと)距離も違っていたので馬も戸惑っていたようです。4コーナーでは興奮するようなところも見られましたが、その後は落ち着いて運べました。仕掛けたらしっかりと反応してくれました」

4着マヤローザ(廣瀬航騎手)
「トモを滑らせて出遅れてしまったことが大きかったです。道中はラチ沿いを使えたことが大きかったです。最後も良く伸びています」

5着マルグリッド(下原理騎手)
「位置取りとしては、思ったより一つ前を取れました。勝負にいったぶん、止まってはしまいましたが、坂路で鍛えてきたというところもあったので(力を)試してみたいという部分もありました。ここのメンバーに入ったら、相手も強力でした。まだ格付けはB1なので、今からまた頑張ってもらいたいです」

(取材:檜川彰人)

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