お知らせ:

競馬実況web

5月11日(木)、園田競馬場(晴・良)で、3歳牝馬による重賞・第61回のじぎく賞(ダート1700m、出走12頭)が行われ、道中は5番手にいた1番人気のスマイルミーシャが、2周目の向正面から一気にスパート、後続を離して逃げていたサラキャサリンを4コーナー手前でとらえて先頭に立つと、最後の直線は独走となり、2着に5馬身差をつけて重賞2勝目を挙げた。勝ちタイムは1分52秒3。2着は5番人気のマルグリッド、2馬身2分の1差の3着は大井から遠征してきた3番人気のワイズゴールド。2番人気のサラキャサリンは7着だった。
勝ったスマイルミーシャは父カレンブラックヒル、母クリスマドンナ(母の父シンボリクリスエス)の3歳牝馬。兵庫・飯田良弘調教師の管理馬。2歳時は重賞の園田ジュニアカップを含めデビューから4戦4勝で、兵庫の最優秀2歳馬に選ばれた。今季初戦の前走・菊水賞はべラジオソノダラブの2着と初めて敗れたが、牝馬相手の今回は強さを見せた。通算成績は6戦5勝。鞍上は吉村智洋騎手。

レース後のコメント
1着スマイルミーシャ
(吉村智洋騎手)
「完勝と言える内容です。いつもと変わらず、感じは良いのかという気はしていました。(休養明け2戦目で)上積みしかないと思っていましたので、自信を持って乗ることができました。スタートは行って、いいポジションを取ってほしいという指示でしたので、序盤は指示通りです。(サラキャサリンが離して逃げるのは)想定内でしたし、いい目標だと思って、後ろからじっくりと見ているだけでした。菊水賞でしくじったという感じがありましたので、きょうは馬が強いのをわかっていましたので、押し切れると確信して、向正面から一気にスパートしました。初めからこういう結果になるだろうとは思っていましたが、改めて確信したというのはあります。直線も全然脚色が鈍ることなく、まだちょっとフワっとするかなというぐらいの感じでしたので、まだ余裕がありました。
操縦性はかなりいいので、兵庫ダービーもチャンスがあるのではないかと思って、狙っていきます。相手は一頭ではなく、出てくる馬はみんなライバルなので、過信せずにしっかり頑張っていきたいと思います。
まだレース数も使っていないですし、まだ粗削りな部分もありますし、気性面においてもまだもうちょっと落ち着けばというところがあります。直す部分が多い、イコール伸びしろがあるということですので、さらなる成長を期待したいです。
無事に勝つことができて良かったと思います。この馬の強さも見せることができました。またダービーも、これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします」
(飯田良弘調教師)
「スタートは五分に出てくれました。速い馬はいましたが、十分好位にはつけられるスタートでした。(ロングスパートについては)逃げ馬が気分良く離して逃げていましたから、早めに追い付かなくてはという感じでしたね。一度1コーナーで内に入れて、冷静に運んでくれたことにより、ロスも抑えてくれたと思います。自分から動いてねじ伏せたという形でした。2着馬にいくらか寄られていますが、それはこちらが自分から動いているぶんのロスだったのかなとは思います。
この後は、6月14日の兵庫ダービーを目標に、中間しっかりと調整していきたいと思います」

2着マルグリッド
(笹田知宏騎手)
「スタートは良かったのですが、外枠のぶん、取りたい位置が取れませんでした。勝負どころも外を回らされそうだったので、一度待ちました。そのぶん伸びたかも知れませんが、欲を言えば一つ前で勝負したかったですね。力のあるところは見せてくれました」

3着ワイズゴールド
(岡部誠騎手)
「力は出せました。小柄な牝馬ですが落ち着いてどっしりしていました。切れるタイプではなくバテないタイプです。勝負どころの反応に少し時間がかかります。もう少し瞬発力がつけば上に行けると思います」

5着ヒメツルイチモンジ
(下原理騎手)
「最後はジリジリとした脚になってしまいました。今日はいい競馬ができればと臨みました。位置取りも良かったですし、有力どころを見ながらの競馬もできました。さらにロスなく運べたら良かったですね」

7着サラキャサリン
(松木大地騎手)
「溜めて逃げても仕方ないと思い、自分のペースで行けるところまで行きました。やはり最後は距離でしょうか。1400m前後がいいかもしれません」

(取材:檜川彰人)

お知らせ

お知らせ一覧