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11月16日(水)に大井競馬場(晴・良)で行われた南関東2歳馬の重賞・第55回ハイセイコー記念(SI・ダート1600m、出走10頭)は、後方4番手から向正面で早めにスパートした3番人気のマンダリンヒーローが、逃げる2番人気のポリゴンウェイヴをゴール前でとらえ、デビューから無敗の4連勝で重賞初制覇を果たした。勝ちタイムは1分41秒7。クビ差の2着がポリゴンウェイヴ、2着から4馬身差の3着に5番人気のピノホホッア。5連勝を目指した1番人気のリベイクフルシティは5着だった。

勝ったマンダリンヒーローは、父が新種牡馬のシャンハイボビー、母ナムラナデシコ(母の父フジキセキ)の2歳牡馬。大井の藤田輝信調教師の管理馬。鞍上は矢野貴之騎手。

レース後のコメント

1着マンダリンヒーロー(矢野貴之騎手)
「実績馬もいたので、このメンバーでどれだけ走れるのか楽しみにしていました。今まで勝ってきた内容が素晴らしかったので、非常に楽しみにしていたレースでしたが、期待に応えてくれて、嬉しく思います。
1コーナーの入りがゆっくりで、このままでは前に届かないというイメージがあったので、思い切って(仕掛けて)行きました。前と離れてしまって、馬がフワフワして、進んでいかない感じだったのですが、前を射程圏にとらえてからはしっかり前を交わすという強い気持ちが馬にあって、最後はねじ伏せてくれました。相手もすごく渋太くて、またやり返されるのではないかと心配でしたけれども、よくしのいでくれました。まだまだ子どもっぽいところもあるので、これからどういった成長を見せてくれるのか、非常に楽しみにしています。
自分自身、もっと結果を出さないといけないと毎年思っていますが、自分の不注意もありましたし、競馬に真摯に向き合って、一生懸命頑張ることしか考えていないです。
これから楽しみな馬が出てきましたので、一緒に応援していただけると非常に嬉しく思います」
(藤田輝信調教師)
「とても嬉しいです。今日の4レースで、厩舎の馬に乗っていた矢野騎手に怪我をさせてしまって、痛いのに一生懸命乗ってくれて、勝たせてくれて、感動しました。最初の3ハロンが38秒以上で、遅いな、誰かつついてくれないかな、と思っていたら、矢野騎手が行って、これで最後まで持つのかなと思ったのですが、勝負根性を見せて差し切ってくれました。今日もいつもと変わらず落ち着いていましたし、問題はありませんでした。この後はいろいろと選択肢がありますし、様子を見て考えたいと思います」

2着ポリゴンウェイヴ(左海誠二騎手)
「まだ若くて、緩さもあります。これで芯が入ってくれば、2段階くらい上がってくるでしょう。来年のクラシックあたりにはしっかりしてくるのではないでしょうか。走りもまだ子供っぽく、行くと抜けて、抑えると引っかかります。でも先が楽しみですね。距離も大丈夫です。残念ながら今日は(ハナに)押し出されてしまいました」

3着ピノホホッア(内田利雄騎手)
「1コーナーを回る時にすごくペースが遅くて、誰かが行ってくれないかなと思ったのですが、向正面で動いてくれた馬がいて、そこからは楽になりました。将来性があります。すごくトビが大きくて良いです。距離は延びても問題なさそうです」

5着リベイクフルシティ(和田譲治騎手)
「残念でした。最初のペースが遅すぎました。行きたかったのですが、ポケットに入ってしまい、動くに動けなくなってしまいました。結果論ですが、砂を被っていなければいい勝負だったと思います。砂を被ってひるむ所がありました。最後はジリジリと伸びていますが、スムーズならもっと違ったはずです」

(取材:大関隼)

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