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16日(木)、晴・良馬場の名古屋競馬場で行われたダートグレード競走の第46回名古屋大賞典(JpnIII・2000m 出走12頭)は、道中中団追走から外に持ち出したハギノアレグリアス(JRA)がゴール前の接戦を制して圧倒的1番人気に応えた。勝ちタイムは2分08秒2。騎乗した川田将雅騎手は一昨日の黒船賞(高知)、昨日のダイオライト記念(船橋)に続いて3日連続のダートグレード競走制覇、名古屋大賞典4連覇を達成した。

アタマ差の2着に最内から伸びた4番人気ケイアイパープル(JRA)、さらに3馬身差の3着に3番人気バーデンヴァイラーが入り、4着アルサトワ、5着ニューモニュメントまでJRA勢が上位を独占。地方馬はジンギ(兵庫)の6着が最高だった。

勝ったハギノアレグリアスは父キズナ、母タニノカリス(その父ジェネラス)という血統の6歳牡馬で、JRA栗東・四位洋文調教師の管理馬。通算成績は12戦6勝(うち地方1戦1勝)で重賞は初制覇、四位洋文調教師もJRA・地方通じて初の重賞タイトル獲得となった。

<レース後の関係者コメント>
1着 ハギノアレグリアス(川田将雅騎手)
「怪我もあり時間はかかってしまいましたが、無事に重賞ウイナーの仲間入りが出来て良かったなという所です。初めて乗った時にはもう重賞に手が届く馬だなという背中をしていましたが、どうしても脚元の弱さを持ってしまっている馬ですので、時間はかかりましたが、無事にここまでたどり着けて何よりです。無事に重賞ウイナーの仲間入りが出来た彼を褒めてあげたいなと思います。(レースは)リズム良く道中運べればという所でした。向正面からケイアイパープルの雰囲気がとても良かったですし、こちらは外を回さないといけない形になりますので、直線併せに行けるようにという所で、進路を探しながら、アングル的には差されているように見えたのかも知れませんが、終始こちらが出た状態で直線を走り続けることが出来ていたので、そのままゴールまで連れて行けたなという所です。しっかり反応してくれましたし、最後までしっかり頑張ってくれました。(名古屋大賞典4連覇で5勝目について)常に良い馬に乗せて頂いていますし、こうして良い結果を得る事が出来てホッとしています。(3日連続でダートグレード競走勝利については)田中学さんに怒られました。やりすぎだと(笑)。皆様の支持に応えて重賞を勝ち切ってくれましたので、またこの馬が走る時に、変わらず声援を頂けたらと思います」

(四位洋文調教師)
「前走を使って、ここを目標に、順調に調教を積んできて、きょうは自信を持ってレースに出せました。レースは安心して見ていられました。ただ、藤岡康太騎手の馬(ケイアイパープル)がインで脚を溜めていたのがイヤだと思っていたのですが、案の定、最後は伸びてきて、(ゴール前は)頼む、という感じでした。最後はこの馬の地力だと思います。

もともと脚元の治療で長く休んでいましたが、素質はあるので、何とかタイトルを取らせてあげたいと思っていました。ここ2戦は2着が続いていましたが、しっかり決めてくれました。もっと上の舞台で活躍してほしい馬です。上半期は帝王賞を目標にしたいと思っていますが、脚元のことがあり、一戦一戦が大事な馬なので、次走は馬の様子を見て決めたいと思います」

2着 ケイアイパープル(藤岡康太騎手)
「新しい名古屋競馬場が2回目で環境に慣れたのか、レース前の雰囲気は良かったです。先手を取れればと思っていたのですが初速がつかず、あの形になりました。揉まれると結果が出なかったのですが、その中でもしっかり走ってくれました。最後は並ぶところまでいって、もう少しでした」

3着 バーデンヴァイラー(岩田望来騎手)
「手応えはありましたが、前走のようなセーフティーリードが欲しかったです。馬は精一杯頑張っています」

4着 アルサトワ(幸英明騎手)
「自分の競馬をしてどれだけやれるかというところで、マイペースで行かせてもらえましたし、最後は砂を被せられて怯むところがあったのですが、ダートで十分やれるという手応えがありました。次は楽しみです」

5着 ニューモニュメント(小崎綾也騎手)
「流れが落ち着いていたので、向正面の残り800mぐらいからしっかり動こうと思っていました。緩急のあるペースで、少し離されてしまいました。最後、脚はしっかり使っている感じです」

6着 ジンギ(田中学騎手)
「一生懸命頑張っていました。メンバー的には走れていると思いますが、追い切りでも最近は大人しいところがあります。気持ちを入れるためにハミを替えたりしていますが、こんなところで終わる馬とは思っていません。悔しいです」

(取材:三浦拓実)

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