5月24日(日)に東京競馬場で行われる優駿牝馬(第87回オークス)(GI)に出走を予定しているアランカール(牝3、栗東・斉藤崇史厩舎)について、追い切り後に行われた斉藤崇史調教師の共同記者会見でのコメントは以下の通り。
「前走の桜花賞は、チューリップ賞の結果から結構期待して臨んだのですが、ゲート(枠入り)のやり直しがあって、そこでいったん馬の気持ちが切れてしまった部分があったように思いました。ジョッキーはもう少し前の位置を取りたかったようですが、気持ちも乗ってこなくて後ろからになってしまいましたので、あの展開になったら厳しかったという気がします。
チューリップ賞も、桜花賞もですが、調整の難しい部分がありましたので、そういうところは少し残ってはいましたが、動ける態勢には来ていたのではないかと思いましたし、どこかが悪くて無理という感じではなかったと思います。馬体重は、正直もっと欲しいという部分があって、去年の年末(阪神ジュベナイルフィリーズ)は438キロで使えて、あれぐらいをキープしながら行けたらいいと思ってはいるのですが、3歳の牝馬ですし、なかなかうまくいかないです。
前走後は放牧に出して、少し気持ちもリフレッシュした状態で栗東に戻ってきています。桜花賞の前も同じような感じでしたし、予定通りです。一週前の追い切りは、一週前である程度体を動かしたいというのと、体つきや体の状態も含めて、あまりCWで負荷をかけすぎたくないというのがありましたので、ポリトラックコースでやりました。動きは相変わらず良かったですし、息遣いなども心配ないというところで調教を終えました。騎乗した武豊騎手も、動きはいいですよというようなことは言ってくれていましたので、そのあたりは心配いらないのではないかと思いました。
先週のポリトラックコースでの追い切りを踏まえて、今週は坂路でやろうと思ったのですが、きょう(水曜日)にやると他の馬も追い切りをした後のボコボコの馬場になってしまいますので、馬場のいい時にサラッとやろうということで、きのう(火曜日)やりました。先週やっていますので、時計というよりは、気持ち良くサッと坂路を上がれたらそれでいいかなと思っていました。前の馬を追いかけた中で、急に加速するわけではなく、ひとつずつ上げていった中で前の馬に並びに行って、前に出られるなら出られたでいいと思ってやったのですが、その通りの追い切りになったのではないかと思っています。
今回に関しては、ここ二走よりも、もうひとつ、体の部分で、体重とかではなく体の部分で少し調整が難しいというところがあり、今まで通り行ってしまうと馬も苦しくなりすぎてしまう気がしましたので、動きを求めつつ負担をかけすぎずというところで、本当になかなか今回は難しいなと思いました。動き自体は特に問題無いですし、相変わらず坂路で上がってくる格好とかも良かったので、そのあたりは心配いらないと思うのですが、あとはどれだけメンテナンスをして、いい状態で競馬に持って行けるかというところだと思いますので、競馬に向けてはそこに全力を注いでいきたいと思っています。
牝馬のこの時期で、体もあるわけではないですし、春3戦目で、今回は難しいというだけです。桜花賞の前よりはフックラした状態で戻ってきたように思いましたが、こちらで調整を進めていくうちに元通りという感じですので、そのあたりも3歳牝馬らしいというか、クロノジェネシスの時もそうでしたが、やはりこの時期の牝馬というのは、こうやって戦っていくのはタフなことだと思いました。当日の馬体重は430キロをキープして使えたらいいと思っています。
お父さん(エピファネイア)もお母さん(シンハライト)も東京の2400mでGIを勝っている馬ですので、距離についてはそれほど心配しすぎず、むしろそういう血統背景があるということを踏まえれば歓迎材料かなとは思っています。脚質や、今までのことを考えても、東京コースは競馬がしやすいのではないかと思っていますので、何とかそこで力を発揮できるような状態に持っていけたらと思っています。スタンド前からの発走が一番心配という部分もあると思っていますが、みんな条件は一緒ですので、何とかこなしてくれたらと思っています。
あと3日をどうやって過ごせるかというところかと思いますので、そこに全力を注いで、いい状態で向こうに持って行ければ、能力は十分持っていると思いますので、そこだけかなと思います。折り合いについては、ここ二走を見ていてもジョッキーが手の内に入れてくれている印象を受けていますので、そこは心配いらないのではないかと思っています。
去年の年末からいいリズムで走れなくなってしまって、なかなか勝ち切れないレースが続いていますが、本来、長い距離というのはいいのではないかと思っていた馬ですので、何とかここで親子制覇できるようにやっていきたいと思います。あと3日、メンテナンスを頑張って、いい状態で連れていけたら勝負になるのではないかと思いますので、応援よろしくお願いします」
(取材:三浦拓実)


