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6月14日(水)、園田競馬場(曇・稍重)で行わわれた第24回兵庫ダービー(ダート1870m、出走12頭)は、道中2番手を進んだ菊水賞2着の牝馬・スマイルミーシャが2周目の向正面で先頭に立ち、外目の3番手を追走していた菊水賞の勝ち馬べラジオソノダラブが追いかけたが、4コーナーでリードを広げたスマイルミーシャが最後は3馬身の差をつけ、1番人気に応えて勝った。2着はべラジオソノダラブ、さらに3馬身離れた3着はグロリアドーロ。4着はビキニボーイ、5着はカレーパンだった。

勝ったスマイルミーシャは父カレンブラックヒル、母クリスマドンナ(母の父シンボリクリスエス)の3歳牝馬。通算成績は7戦6勝、重賞は3勝目。牝馬の兵庫ダービー優勝は10年ぶり4頭目。鞍上の兵庫・吉村智洋騎手は兵庫ダービー2勝目。管理する兵庫・飯田良弘調教師は初めての兵庫ダービー制覇となった。

レース後のコメント

1着スマイルミーシャ(吉村智弘騎手)
嬉しいです。スタートだけしっかりして、悔いのない競馬をすれば、負けないのではないかと思っていました。2番手は想定内で、べラジオソノダラブが来るのも思惑通りでした。道中は平均ペースだったと思います。手応えは、前走のようにがっつりとは来ていなかったのですが、押し切ってもらわないと、と思って、きょうは馬を信じて頑張りました。べラジオソノダラブも仕掛けてくるタイミングでサッと動いたという感じです。体力もありますし、前半もしっかり折り合っていましたし、ここからならしのげるという気持ちでスパートしました。
菊水賞でちょっとしくじった感じもありました。のじぎく賞が終わった後、祝勝会をしたときに、ダービーも取ったらもう一回やりましょうという話だったので、またみんなでおいしいお酒が飲めます。まだまだ伸びしろもありますし、だいぶ馬も成長してきた部分もありますし、先々楽しみだと思いますので、応援よろしくお願いします。しっかり菊水賞の負けを返せたと思いますし、これで世代最強だということも証明できたと思いますので良かったと思います。また今後、さらに飛躍を目指して、みんなで頑張っていきたいと思います。

(飯田良弘調教師)
素直に嬉しいです。(調教は)怖いくらいに順調に来ていました。いい感じで落ち着きも出ていたので、すごく良い状態でレースに臨めると思っていました。(パドックの気配は)2歳の時は、イレ込んで、速足になったり、落ち着きが無かったりしたところがありましたが、今日はしっかり落ち着いていて、成長を感じました。吉村騎手は以前のこの馬の感触を知っていて、大人しすぎるのかと感じたというのを後から聞きました。レースまでは落ち着いて、レースではしっかり走ることができるスイッチが備わってきたのではないかと思います。
間隔がある程度あって、じっくり調整できていますが、今日の馬体重はマイナス4キロでした。できればプラス体重で持っていきたかったです。
騎手もべラジオソノダラブを意識しての競馬でしたし、相手もスパートするタイミングで、遅れないように動けるようにと考えていたと思います。それで二頭同時にスパートするようなレースになったのではないかと思います。(着差は)立ち回りの差ではないかと思います。こちらが2番手で、相手は少しロスのある競馬になりました。枠も良かったです。
調整が難しい馬で、休養にあてても体重が減ってしまうので、そのあたりもオーナーともう一度相談します。今日は激しいレースになったので、馬のダメージを確認してから決めたいですね。牝馬ですし、手がけた当初は、まさかこの馬が、という気持ちはありました。一生に一度の特別なレースだと思います。
人気は分け合うと思っていました。前走の勝ちっぷりが評価に繋がっていたと思います。大きいレースですし、気持ちは内心穏やかではありませんでした。まさか自分がそんな立場(ダービートレーナー)になるとは思いもしなかったです。馬に本当に感謝しています。

2着ベラジオソノダラブ(田中学騎手)
外枠でしたから慎重に出ました。滑るのが嫌でしたからね。2番手でしたが、瞬発力勝負は分が良くありませんでした。

3着グロリアドーロ(吉原寛人騎手)
器用な競馬がまだできないと思いましたので、大味な競馬になってしまいました。後ろからまくり加減で行って、よく最後まで脚を使ってくれて、3着に来てくれました。でも、上位2頭と完成度の違いがあります。もっと成長してくれば逆転できると思わせてくれる背中の良さです。この後の伸びしろに期待できます。

4着ビキニボーイ(赤岡修次騎手)
(上位馬と)余裕が違いました。2、3番手を取られた時点で流れが普通になって、差す馬にはつらくなりました。やり合ってくれればチャンスもあったかもしれません。すんなりしたレースになりましたから。でも、力のあるところは見せてくれました。

5着カレーパン(田野豊三騎手)
折り合いが鍵になると考えていましたので、ふわっと乗る感じでした。ある程度流れてくれたのも良かったと思います。馬混みも大丈夫と聞いていたのですが、向正面でブロックされる形になり、押し返されました。馬場や56キロの斤量でフワフワする面もあったかもしれませんが、良く走ってくれました。

(取材:檜川彰人)

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