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今年で4回目のラジオたんぱ賞トウケイニセイ記念、今回は僕中野が取材に訪れることになった。これまで岩手競馬と言っても、盛岡のオーロパークにしか行ったことが無かったため、水沢競馬は初体験。どんなところで、どんな競馬が繰り広げられているのか楽しみだった。

これが水沢競馬場の入場門

これが水沢競馬場の入場門


直線200m少々の小回りコース、オーロパークとは違って、いわゆる“地方競馬場らしい”雰囲気の残る水沢競馬場。しかし、ここでの競馬もやはり面白かった。3コーナー手前からの騎手の駆引きは見応え十分、短い直線の攻防もかなり熱い。寒さなんて忘れるくらい、どのレースも迫力あるものだった。

岩手競馬の場内実況は長田アナが担当

岩手競馬の場内実況は長田アナが担当


スタンドから見たコース、内馬場は一面雪に覆われているが「今年は少ない方だ」と前出の長田さん

スタンドから見たコース、内馬場は一面雪に覆われているが「今年は少ない方だ」と前出の長田さん


昨年から、岩手競馬の場内実況を担当するようになった長田アナ。実は、ラジオたんぱ「レースアナウンサー養成講座」の卒業生。岩手県在住ながらも熱心に東京まで講座に通い、その後も自分で努力を重ねて、今のポジションを築きあげた人。それだけ競馬への愛情も当然深い、そして何より努力を惜しまない。「実況がしやすくなるように色々改造した」という実況席にお邪魔したが、彼の工夫が随所に見える。これからも岩手競馬を盛り上げるべく頑張って欲しい、僕も頑張らねば。

パドックを周回する各馬

パドックを周回する各馬


年度代表馬に選ばれたトニージェント、連覇を狙う

年度代表馬に選ばれたトニージェント、連覇を狙う


名手・菅原勲を鞍上に、逃げ切りなるかゲイリーコンドル

名手・菅原勲を鞍上に、逃げ切りなるかゲイリーコンドル


さてラジオたんぱ賞トウケイニセイ記念、今年は写真の2頭に人気が集中。それも仕方が無いかな、という感じではあったが、実際のレースも完全に2頭の一騎打ち。逃げたゲイリーコンドルに、3コーナーで外から並びかけたトニージェント。この2頭が後続をぐんぐん引き離して直線に向かったが、激しい追い比べが最後の最後まで続いた。結果はトニージェントが年度代表馬の貫禄を見せて、このレース昨年に続いて連覇達成。惜しくも半馬身差敗れたゲイリーコンドルだったが、直線の粘りは見事と言うべき。3着以下は7馬身離されての入線、馬複190円、馬単270円という結果で穴党の出番は全く無かったが、本当に見応えのある好レースだった。

見事に連覇達成なったトニージェント

見事に連覇達成なったトニージェント


後ろからだけど表彰式の一コマ

後ろからだけど表彰式の一コマ


〜レース後のコメント〜
1着 トニージェント(村上忍騎手)
「前半は後方の位置取りになってしまい、ペースをおとされたため折合いを欠いてしまう場面もあり心配だった。それでも1コーナーで上手く外に出すことができ、前が楽をしているようだから早目に動いた。最後までゲイリーコンドルがしぶとかったので、勝てるかどうかわからなかった。それでも、あれだけ外を回って勝つのだから、やはりこの馬は強いと思う。(年度代表馬)2003年はとにかくよく頑張ってくれたと思う、今年もまた頑張れるよう、応援よろしくお願いします」

この日で平成15年度の岩手競馬は幕を閉じた。トニージェントだけでなく、昨暮の東京大賞典で4着に追い込んだデンゲキヒーローという新たなスターも生まれた岩手競馬。2004年はどう展開されていくのか、春の再開が待ち遠しい。


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