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ラジオiNEWSに1月、2月とご出演いただいたwqwqのメンバー、倉田つきみさんの20歳を祝う生誕祭ライブ「くら子生誕記念ライブ さよなら十代、これから二十代」が8日、都内・新宿で開催された。東京地方は夕刻、小雨混じりの花冷えだったが、駆け付けたファンたちの気持ちは熱く、倉田さんの20歳を祝った。

大阪生まれ、大阪育ちの倉田さんには、面白いことをやって人を楽しませたいという本能があるのだろう。ご本人がすべて考えたという、この日のライブは、そのまま難波グランド花月に持っていっても十分に通用すると思えるくらい、楽しく、愉快で、実に秀逸な構成だった。アイドルのライブで、あれほど笑ったことはない。

10代を卒業した倉田さん、ライブの設定は卒業式だった。自ら和装に袴姿、メンバーたちは山口さんが校長、寺尾さんが在校生、松藤さんが教師役となり、倉田さんの卒業に花を添えた。歌の合間に披露する寸劇がとてもよくできていて、そこから流れるように、また歌の披露に戻る。例えば、こんな感じだ。倉田さんが卒業式の答辞を読み上げる。「私たちは、これからも夢を追求し続けます」。そこから舞台が暗転し、流れるイントロがデビューシングルの「Dream Chaser」。心憎いばかりの演出だ。これを倉田さんが1人で考えたというから、この人はとても地アタマがいいのだなと思った。

倉田さんといえば、昭和歌謡に精通した令和アイドル。この日、披露した松田聖子さんや森口博子さんのナンバーは、筆者のような昭和世代には、ドストライク、スイートスポット直撃だ。会場には筆者と同世代と思える、さんみゅ~時代からのファンも多く詰めかけ、きっと同じような郷愁を感じていたはずだ。松田聖子さんの楽曲を高校時代、大学時代に聴いていた筆者の世代にとって、令和のアイドルが歌う往年のヒット曲は、それだけで心に沁みた。 以前に拝見したライブでも思ったのだが、倉田さんは歌が上手い。アイドル業界の中でも、その歌唱力はかなり高ランクに位置づけられるだろう。にこやかな表情から、張りのある歌声がぐーっと伸びてくる。もっと多く倉田さんの昭和歌謡を聴きたいと、切に思った。一度、徹底して昭和歌謡のライブを、倉田さんには開いてほしい。

基本は明るく元気な倉田さんだが、半面、ホームシックになったり、可愛らしい側面もあり、そこがたまらない魅力だ。余談だが、アイドルのライブ会場に何度も足を運んだ筆者が、この日、初めて挑戦したことがあった。それは特典会への参加だ。いつもはライブ終了後、関係者へのご挨拶を済ませると、ごった返す特典会会場を横目にさくっと帰路に付く。この日はなんの気まぐれか、一度くらい並んでみるかと、特典会に初挑戦した。

この日の主役、倉田さんとツーショットのチェキを撮影する長い列の最後尾に並んだ。いいシステムだなと思ったのは、並んで撮影したチェキが出来上がるまでの2、3分間、アイドルと話ができること。出来上がったチェキには、その場でサインをしてくれる。これで1000円ならファンは喜ぶわけだと納得した。筆者の場合、せっかく撮ってもらったチェキは、フラッシュがうまく効かなかったのか、ご覧のように暗くなってしまったのが残念だったが、初の特典会参加は楽しかった。

wqwqの皆さんには、ぜひまたラジオiNEWSにご出演いただけたら嬉しい。wqwqはまだまだ伸び盛り、応援しがいのあるグループだと思っている。

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)

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