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ラジオiNEWSに何度もご出演いただいているukkaの「ukka Major Debut Spring Tour 2023」のファイナルとなるライブが16日、都内・品川のステラボールで開催された。ukkaのライブにお邪魔するのは、昨年5月、11月に続いて3回目。半年に1度のペースで拝見している。素人目にも感心するのは、見るたびに成長が感じられること。1年前、メジャーデビューを果たし、その勢いを持続している。

ライブ中のMCで茜空さんが明らかにしたが、今回のツアーから歌割が変わった。6人体制になって加わった結城りなさんと葵るりさんの担当が増えた。茜さんのトークを聞く前に筆者は察していた。ラジオの番組で最近、ご一緒する機会が多い葵さん、結城さんに最初から注目していたからだ。11月のライブでは、お2人がソロで歌う場面はそう多くなかった。今日は先輩4人と同様に、堂々のソロパートが相次いだ。まず指摘したいのが、結城さん、葵さんとも歌が上手いこと。実に上手い。先輩4人にまったく引けを取らないレベルだ。 ukkaと言えばまず、歌が上手いというイメージがある。川瀬あやめさんの歌唱力はアイドル業界でも1,2を争うと思うし、村星りじゅさん、芹澤もあさんの上手さも、ほぼ同レベル。茜さんは上手い上に声がかわいい。こんなハイレベルの4人に追い付こうと、結城さんと葵さんは、影で大変な努力を重ねたに違いない。2人でカラオケボックスにこもり、ソロパートをもらったukkaのナンバーを繰り返し練習したそうだが、特に結城さんはこのまま伸びれば、いすれ川瀬さんのレベルに達するのではと、期待させるポテンシャルを感じた。

毎回思うのだが、ukkaのライブに余計なものはいらない。華美なレーザーも激しい炎も大層な舞台セットも必要ない。歌とダンスで十分に勝負できる。幕開けの「overture」から会場の雰囲気は一気に高まった。ゴージャスな衣装もいいし、曲の合間のトークも可愛らしい。コールが解禁となり、ファンは総立ちで声を上げた。上下左右に揺れ動く色とりどりのサイリウム、均整の取れたクラップとコール、「ああ、アイドルのライブが帰ってきたな」と、しみじみ思った。ukkaほどアフターコロナのライブが盛り上がるアイドルグループもないだろう。第4幕の「それは月曜日9時のように」のダイナミックな歌いっぷり、「Viva La Vida」のフォーメーションの美しさ、アイドルのライブはもはや、日本が世界に誇る文化だなと痛感した。

ukkaはファンを大事にする。この日も客席の後から順に5列ずつ立ってもらい、メンバーたちがステージの上から声をかけ、顔をみる。ファンはたまらない。終演時の写真撮影も3回に分け、ファン全員がしっかり入るように配慮する。舞台袖に引き上げる際も右から左へ、ゆっくりとファンの顔をみながら歩いていく。こうしたファンを大切にする姿勢が舞台と客席の一体感を生み、最高のライブになるのだなと思った。

アンコールでは、6月リリースでメジャーデビュー後、初のシングルとなる「TAiLWiND」を披露、純白に輝く新衣装で歌い上げた。締めくくりはお約束の「ラブパレード」。2時間のステージはあっという間だった。実に楽しかった。6月の新曲リリースのタイミングなどで、是非またラジオiNEWSに来ていただきたい。仕事の都合でこの日、拝見できず、とても悔しがっていたukka大好きプロデューサーと共に、お待ちしています。

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)

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