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1104.jpg 小春日和の11月3日、ukkaのライブ「ALLOUT SECOND」に、ukka大好きプロデューサーとおじゃました。10月22日の超ときめき宣伝部のライブ会場でお会いした葵るりさんから、「ぜひ来てください」とお誘いいただいていた。出張先から直行したのでアイドルのライブ会場にはふさわしくない、野暮なスーツ姿だったが、いざライブが始まると、そんなことはどうでもよくなった。

ALL OUTというのは、持ち歌すべてやります!という意味らしい。3年前にもやったそうで、その時は29曲だった。3年経ち、メジャーデビューも決まるほどの活躍ぶり、当然持ち歌も増えている。この日に披露したのは、なんと44曲。3時間20分の超ロングラン・ライブになった。

ここ1,2か月、けっこう派手なライブを鑑賞する機会がしばしばあった。この日のukkaのライブには、スモークもないし、会場を縦横無尽にかけ巡るレーザーもない。炎も出ないし、メンバーが乗るトロッコもない。ukkaのライブには、そんなものは必要ない。歌とダンスで十分に観客を魅了できる。

大げさでなく、3時間20分はあっという間だった。まったく飽きさせなかった。44曲、歌い続け、踊り続けたメンバーたち。素晴らしいパフォーマンスには拍手しかない。ファンたちもまた、立ちっぱなしでサイリウムを振り続けた。ステージと客席の一体感が見事だった。 ukkaのライブを拝見するのは5月に続き、2回目になる。今回も印象的だったのは、やはり圧倒的な歌の上手さだ。独断だが、日本のアイドルの中で、ukkaが一番上手いのではないかと思う。

川瀬あやめさんの歌は規格外の上手さだし、村星りじゅさんの透明感のある声は聴き惚れてしまう。茜空さんのちょっとあどけない声が、大人っぽい外見とギャップがあって、たまらない魅力だし、芹澤もあさんの伸びのある歌声も素晴らしい。加入して1年ちょっとなのに、葵るりさん、結城りなさんのお2人も、実に安定感のある見事な歌いっぷりだった。

この日、不思議だったのは、筆者はそれほどukkaの曲を知らないはずなのに、そう感じなったことだ。ライブは2回目だし、ラジオiNEWSにご出演いただいた時に流れた曲も2、3曲だ。でもなぜか、「あ、この曲知っている」と思うものが多かった。これは推測だが、ukkaの楽曲はインパクトが強いので、一度聴くと、記憶に刷り込まれるのではないだろうか。5月のライブで一度聴いただけなのに、その印象が強烈だったので、潜在的な記憶として残っていたのかもしれない。おかげでライブはとても楽しかった。

ド派手な舞台装置はなくても、ukkaのライブは魅せる。インターバル明けに度肝を抜かれた。会場が明るくなると、正面のステージにいるはずの6人が、後方に特設された小さなステージに立っている。360度観客に囲まれて、ライブの再開だ。小さなステージなので激しいダンスは難しい。ここではじっくり聴かせるナンバーが次々と披露され、後方席の筆者にとって、とても嬉しい時間帯だった。

インターバルで流れた対談の動画も良かった。いずれの動画も、もっと聞いていたいと思った。会場のよみうりランドに足を運んだのは人生初だった。ライブ終演後の園内のイルミネーションが見事だった。ライブで44曲聴いたのも初だし、3時間20分のライブも初。そして、これほど満足感の高いライブも初だった。筆者にとって、初物づくしのukkaライブ、大いに元気をもらえた。帰路、ukka大好きプロデューサーと楽しかったライブを振り返りながら、意見が一致した。近く、またラジオiNEWSにukkaの皆さんをお呼びして、11月16日のメジャーデビューをお祝いしようと。

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)

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