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ラジオiNEWSに何度もご出演いただいた元ラストアイドル篠原望さんの誕生日を祝うライブ、「ウィッシュミーメル&のんちゃんのにじいろバースデーPARTY ~篠原望生誕祭~」が19日、サンリオピューロランドで開催された。台風の影響も少なく、篠原さんの特別な日をお祝いしようと、400人ものファンが詰めかけた。

ライブが開演し、篠原さんがステージに歩み出て、にっこり微笑む。その一瞬で、会場の空気が華やいだ。この人はスターだと思った。そこに立った瞬間、満席のホールの空気を支配する。オーラが半端ない。もって生まれた天性の輝きが一気に放たれた。ラスアイ時代、30数人のステージでは見えにくかった篠原さんのスター性を、今日は存分に目の当たりにした。

一般論として、アイドルグループが解散し、その後メンバーがソロで芸能活動を継続するのは容易なことではない。1人でどのくらい集客力があるのか。どのくらい熱心な支持者を維持できるのか。厳しい現実と直面することになる。ラスアイの活動終了から3か月、篠原さんは、それができる人であることを実証してみせた。

篠原さんと一度でも一緒に仕事をした者は、誰もがその人柄に魅了される。また一緒に仕事をしたいと思う。周りが支援を惜しまない。あるスタッフが語っていた。「誕生日のイベントをしたいと思っても、普通は簡単に実現しない。篠原さんだからこそだ」。サンリオがすぐに協力してくれた。話を聞きつけたソフトバンクがVR配信を申し出た。人徳のなせる術だろう。サックス関係の仕事やサンリオのゲーム関係の仕事も決まるなど、独り立ちした元アイドルとして、これ以上ない順調な滑り出しだろう。

話を生誕祭ライブに戻そう。ラスアイ時代、ライブで篠原さんが単独で歌うシーンはたびたびあったが、あくまで曲の一部だった。この日は篠原さん1人の熱唱を満喫できた。ファンとしてはたまらない、幸福な時間だった。応援に駆け付けたのが髙橋美海さんと木崎千聖さん。3人によるライブが最高過ぎた。圧巻だった。

ラスアイ時代からファンが待望していたユニット「のん・みみ・ちい」が実現した。ファンの皆さんは先刻ご承知だろうが、この3人、二期生の初期選抜メンバーからバトルで外れたという共通項がある。あの時代に共有した思いは重く濃く、その絆は果てしなく強い。だからだろう、3人のライブの完成度の高さは、とても急造ユニットとは思えず、もう10年くらい、この3人で歌っていたのではないかと思うほど、自然で安心感があった。3人の声質に合わせた篠原さんの選曲が秀逸で、その澄んだ歌声は客席まで真っすぐに届いていた。 近い将来、3人でユニットデビューしたら、きっと売れると確信した。

アンダーの主要メンバー3人が集結する。筆者は期待していた。きっとあの曲をやってくれるのではないかと。「これが3人で歌う最後の曲です」と篠原さんが紹介したのが「君のAchool」。筆者の期待と違った。以前、ラスアイの4周年ライブで髙橋さんが歌っていたのを思い出し、これも悪くないなと思っていた。ドラマはその後だった。サンリオのキャラクター、ウィッシュミーメルも加わったライブの最後の曲、それが待望の「サブリミナル作戦」だった。ラスアイ時代、筆者が最も好んだ曲の1つで、この日に聴けるかなと、ずっと期待していた。サブリミナル作戦を聴けただけで、京王多摩センターまで足を運んだかいがあった。

篠原望さん、26回目のお誕生日、本当におめでとう。ラスアイで喜怒哀楽を共にした素敵な仲間たちと、熱いファンたちに囲まれて、最高の1日になったことだろう。ぜひまた、ラジオiNEWSに来てください。

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(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)

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