お知らせ:

ラジオiNEWS

番組へのお便りはこちら
1025-3.jpg 1025-4.jpg 1025-2.jpg

秋晴れの10月22日、ラジオiNEWSに9月前半のゲストできてくれた超ときめき宣伝部のライブ「行くぜ!超ときめき宣伝部in幕張メッセ~星をめざして~」におじゃました。チケットは完売、7000人の宣伝部員たちが詰めかけた。

とき宣のライブは初めて。いつも一緒にライブに行く栗林さみさん、番組スタッフが仕事で参加できず、1人だった。幕張は遠いし、日本シリーズの初戦も見たいし、どうしようかなとも思ったが、ラジオiNEWSで6人のメンバーにロックオンされた身としては、やはり彼女たちのライブを見たい。幕張メッセから呼ばれているような気がして、JR京葉線の乗客となった。

初のとき宣ライブ、感想から言う。こんな楽しいライブはなかった。まず会場の設定が秀逸だった。ステージから真っすぐ伸びるランウエイ、その先端は会場の真ん中に位置する大きな円形ステージに続く。冒頭から度肝を抜かれた。ライブが始まる。当然、観客は前方のステージに視線を送る。ところが6人のメンバーは、囲いがせり上がった中央の円形ステージに登場した。いきなり360度の観客に囲まれてのスタートだ。衝撃の幕開けだった。

とき宣のライブはそれぞれの担当カラーを重視する。担当カラーが重要な役割を果たす。正面ステージの背後には、6人ごとに色分けされた映像、それぞれの歌唱パートではスポットライトも担当カラーになる。衣装はもちろん担当カラー。湧き上がるスモーク、飛び交うレーザー。7000本のサイリウムは6色に揺れ動き、幻想的な美しさだった。

途中、6人はいったん下がり、中休み的に映像が流れた。このVTRがなかなか良かった。メンバーが柔道着、シェフ、宇宙飛行士などの衣装で登場、様々な状況を設定し、寸劇のようなトークを展開した。これが見応えがあった。感心したのは最後の場面。片隅にある古い地図をひっくり返すと、そこに書かれた文字が「きっとスタンダード」。これが次の曲紹介になっている。VTRが単なるインターバルではなく、流れるようにライブに戻る。2回目のインターバル映像では、メンバーたちが星に、それぞれの願いを託した。それを受けた次の曲が「STAR」。心憎いばかりの構成だった。

6人は6色のトロッコに乗って、会場を隅から隅まで駆け回った。「初恋サイクリング」では、なんと自転車にまたがって会場を一周した。中央の円形ステージは回転するし、中央部は2段階に分けてせり上がる。こんな手の込んだ会場設定や演出は初めてだった。とにかく観客をあきさせない、楽しませるライブだった。

筆者がとき宣の存在を知ったのは9月、ラジオiNEWSのご出演の時だ。知っている曲は番組で流れた2,3曲しかない。それでも楽しかった。最後の「すきっ!超ver」まで、あっという間の2時間だった。6人とも歌が上手い。とき宣のライブは、ソロで歌うパートが、他のグループより長いように思えたが、6人とも歌唱力があるから、歌割りが長めでも、安心して聴いていられた。令和時代のアイドルはどうしてこんなに上手いのか。昭和時代のアイドル、キャンディーズもピンクレディーも、こんなに上手くなかったぞ、などと心の中で呟いていた。

とき宣のライブは衝撃の連続だった。アンコールの固定観念をぶっ壊された。いきなりトロッコに乗って、2階席に現れた6人。まずは歌いながら1周。ステージに戻る。通常のライブなら、アンコールは2、3曲歌って終了だろう。とき宣は違う。3曲歌っておしまいかと思いきや、簡単には終わらない。いきなりダーツが表れる。的に書かれているのは、この日披露しなかった8つの曲目。矢の刺さった楽曲を歌うという。当然、宣伝部員たちは大喜びだ。「ぴょんぴょん」を披露し、アンコール第二部は大盛り上がり。さすがにこれで終わりだろうと思ったら、「もっと聞きたいよね」と再びダーツに向かい、「むてきのうた」で締めくくった。

アンコールでの6人のあいさつが良かった。ライブの最後、メンバーたちの話は感動的だが、とき宣は格別だった。たっぷり1人5分は話しただろう。このくらいじっくり聞けると、とき宣初心者の筆者でも、ここに至るまでのメンバーたちの航跡が想像できた。初期メンバーたちは、今日よりずっと小さな会場で、ずっと少ない宣伝部員たちを前に、歌い踊った日もあった。いつか大きな舞台に立ちたい。辛い日もあったが、夢をあきらめなかった。後から加入したメンバーは、不安だった日々を振り返り、自身の着実な成長を確信した。そして実現したこの日の幕張メッセの大舞台。おめでとう、頑張ってきて良かったねと、心から思う。アンコールパートは締めて1時間40分。本編も合わせると3時間40分、ライブ2回分だ。すごい得をした気分だった。とき宣の今の勢いならば、幕張メッセから武道館どころか、東京ドーム、海外公演と、夢を次々に実現してしまいそうだ。

そんな素敵な6人のライブを堪能したら、また彼女たちに会いたくなった。番組プロデューサーに頼んで、またとき宣をラジオiNEWSに呼んでもらおうと思う。余談だが、この日会場で実に嬉しい再会があった。すぐ後ろの席に座る美少女、にっこり微笑む笑顔に見覚えがある。なんと4月にラジオiNEWSにきてくれたukkaの葵るりさんだった。アイドルはプライベートでもオーラがあることを再認識した。

1025.jpg

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)

お知らせ

お知らせ一覧