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今月は初登場のアイドルが多く、本日はwqwqの松藤瑛瑠さん、倉田つきみさんが来てくれた。wqwqと書いてワクワクと読む。コンセプトは「心も踊るエンターテイナー!」、歌い踊るだけでなく、コントやミュージカルなど多方面に活躍する全方位対応型のアイドルだそうだ。

wqwqの存在は1年以上前から知っていた。筆者が大好きだったアイドルグループ、さんみゅ~のリーダー、西園みすずさんが21年末、番組に来てくれた時、「さんみゅ~の楽曲をカバーするグループが誕生した」と教えてくれた。5年前、筆者が初めて好きになったアイドルグループがさんみゅ~で、2020年3月、惜しまれつつ解散してしまった。そのDNAを受け継ぐグループ誕生のニュースは、元さんみゅ~ファンを狂喜乱舞させた。なので、この日のオンエアをワクワクする思いで、楽しみにしていた次第だ。

さんみゅ~のDNA、と聞いた松藤さんと倉田さん、にこやかに「全然違いますね!」。聞くと、純白アイドルさんみゅ~に対し、wqwqは体を張って、なんでもこなすアイドルだという。トークの面白さを買われて、対バンライブやゲスト出演のオファーが後を絶たない。ダチョウ倶楽部のギャグを何度も練習し、ライブなどで披露したり、「アイドルというよりお笑い芸人扱いですね」と屈託なく笑う松藤さん、倉田さん、可愛らしい外見とのギャップが大きく、そこがとても魅力的だ。

実は筆者は昨年9月、wqwqの1周年ライブを拝見している。あの時は最初、舞台裏でさんみゅ~の元メンバー、木下綾菜さん、小林弥生さんとの再会が嬉しくて、すっかり話し込んでいた。ところがライブが始まり、1曲目の「はじまりのメロディー」のイントロが流れてくると、背中がゾクゾクして、すぐにライブ会場へ駆け出した。会場の後方、スタンド席には、さんみゅ~時代、ライブ会場でよく顔を合わせた旧友たちがいた。

wqwqは、こういう旧さんみゅ~のファンたちを、大いに味方につけたらいいと思う。今はもうない、さんみゅ~の楽曲をライブで披露してくれるwqwqは、救いの神だ。ここを基礎票にして、その上にwqwq独自のファンをどんどん積み重ねていったらいい。さんみゅ~と毛色が違う分、新しいファン層を開拓できるだろう。実際、この日スタジオで流れたオリジナル曲「Dream Cheser」はすごくいい曲で、歌も上手いと思った。

存在そのものがワクワクするアイドルwqwqは、潜在的なパワーが大きく、可能性の宝庫のような存在だ。この日は来られなかった山口恋生さん、寺尾日女香さんも、是非番組に来てほしい。筆者も含めた元さんみゅ~ファンにとって、カバー曲を聴けるだけでも嬉しいのに、オリジナル曲も素晴らしいとなれば、1粒で2度おいしいライブになる。型にはまらず、すくすくと成長していってほしい。そんな思いにさせるのがwqwqだ。

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)

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