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ラジオiNEWS

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放送開始から5周年を迎えたラジオiNEWS、10月は感謝月間として、これまで何度もご出演いただいたアイドルの皆さんをお招きし、ありがとうの気持ちを伝えている。2週目となる13日は、AKB48の岩立沙穂さんと武藤小麟さんが来てくれた。岩立さんは4回目、武藤さんは6回目のご出演だ。そして岩立さんの大親友にして、小麟さんの姉である十夢さんも、少なくとも5、6回はご出演いただいているはずで、番組としては感謝してもしきれない3人ということになる。

総勢80人を超えるAKB48。その中で存在感を発揮するのは簡単ではないが、この3人がそれを実現しているのは、いくつか理由があると思う。まずアタマがいい。努力家である。仕事に真摯に向き合っている。ラジオ以外の現場も含めて、何度かご一緒した筆者の印象だ。 この日に感心したのは、岩立さんと小麟さんの曲紹介のコメントだ。簡潔だがわかりやすく、心に残る。聴きどころやMVの見どころの説明も的確で、今すぐ見たり聞いたりしたくなる。ニュース読みをさせれば、岩立さんは5回連続、小麟さんは7回連続で成功している。つまり一回も失敗したことがない。

今年4月、十夢さんに日経新聞のインタビューをしたとき、こんなことを語っておられた。「AKBという大きな組織の中で埋没せず、存在感を示すには、自分にしかない武器が必要だ」。ご承知の通り、十夢さんは超難関の国家資格、気象予報士に合格し、FP資格も取得した。小麟さんも世界遺産検定の資格を取り、経済ニュースにも明るい。昨年末、テレ東系の番組で小麟さんと株式投資ゲームをやり、筆者は完敗した。岩立さんはフランス語、韓国語などの語学に挑戦している。岩立さんをみていると、本当にパリでAKB48のライブを実現し、流暢なフランス語でMCをしている姿が想像できてしまう。現状に甘んじることなく、たゆまぬ向上心で自分だけの武器を身に付けようとしている。だから輝く。この3人と一緒に仕事をしていて心地良いのは、そんな知性に裏打ちされた言動に好感を抱くからだろう。

週替わりコーナーの十夢クイーン決定戦はおもしろかった。その場にいない十夢さんの存在感が半端なかった。番組中、岩立さんと小麟さんのコンビ名を募集したのだが、落ち着きどころとなったのが、十夢さんも交えたトリオ名、その名も「いもうとむさほ」。アイドル業界でも屈指の知性派才媛ユニットの誕生だ。

十夢さんがAKB48を卒業するまでに、必ず「いもうとむさほ」でのご出演を実現したい。十夢さんもニュース読みでは一度も失敗していない。その際は、特別に難解なニュースを、例えば初見で読んでもらうくらいの高いハードルを用意したい。それでもこの3人なら、軽々とクリアーしてしまいそうだ。

この3人のほかにも、AKB48のメンバーには、この5年間とてもお世話になった。番組にきてくださったメンバーの皆さんには、ぜひまたラジオiNEWSにお越しいただき、元気な笑顔を見せてほしい。AKB48の皆さん、これまでありがとうございました。これからもラジオiNEWSをよろしくお願いします。

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)

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