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ラジオiNEWS

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2017年10月、ラジオiNEWSは始まった。当時の総理大臣は安倍晋三氏、この月に総選挙があり、小池百合子都知事が希望の党を立ち上げたが、排除の論理が批判されて惨敗。第4次安倍内閣が誕生した。大谷翔平選手はまだ北海道日本ハムファイターズに在籍していたが、11月、米メジャーリーグへの挑戦を発表した。この年の漢字は「北」。北朝鮮が7回に渡りミサイルを発射、緊張が高まった年だった。

あれから5年。安倍氏は凶弾に倒れ、大谷選手は米国で投打とも規定回数を超える偉業を達成した。北朝鮮は5年前と同じように挑発行為を繰り返している。変わったこと、変わらないこと、いろいろあった5年間をラジオiNEWSは生きてきた。回を重ねること252回。延べで500人を超えるであろうアイドルが番組にきてくれた。リスナーから届いたメッセージは累計5万通を超えるだろう。感謝しかない。

5年前、会社の先輩から「アイドルと経済ニュースを学ぶ番組を立ち上げる。解説役を頼む」と言われ、まったく意味が分からなかった。どういう番組なのか、想像がつかなかった。期待より不安の方が大きかった。なぜならアイドルに関する知識はゼロ、AKB48の歌すら、ろくに聞いたことがなかったからだ。

実際に番組が始まり、アイドルの皆さんと接するうち、アイドルに対するイメージが大きく変わった。自分の仕事にこれほど誇りを持ち、真摯に取り組んでいる人たちはいない。それも10代、20代前半の少女たちだ。すごいなあと、感心することばかりだった。アイドルのライブにも生まれて初めて行った。実に楽しかった。今はライブに行くのは普通となり、今年はすでに20回ほど足を運んでいる。この5年間、応援するアイドルグループと2つ出会い、2つとも今はない。

そんな5年という月日を重ねた2022年10月、番組は5周年を祝し、これまで多数出演してくださったアイドルをお招きし、感謝の気持ちを伝える。先頭を切ってくれたのが=LOVEだ。ご出演は15回目になる。この日来てくれたのは野口衣織さんと音嶋莉沙さん。イコラブには新曲披露や大きなライブなど節目節目に、よくご出演いただいた。ライブにも2回、お邪魔した。もはやファミリーのような存在だ。

野口さんはライブでの歌の上手さが印象に残っている。いつも明るく、番組スタッフにもファンが多い。話し方もメリハリがあり、ニュース読みはいつも完璧だ。音嶋さんは可愛らしく、それでいてしっかりしている。この日も隣の野口さんを見守る視線は常に暖かかった。週替わりコーナーでは過去のご出演回をクイズ形式で振り返り、旧交を暖めた。実に楽しい1時間だった。イコラブファンは変わらず熱く、変わらずよく泣く。5年前なら理解できなかったその心境、今ならわかる。アイドルがどれほどファンの支えとなり、人生の心のパートナーになっているのか。

そんな素敵なアイドルの皆さんと一緒に過ごす1時間は、楽しく、やりがいのある仕事になっている。これからもアイドルの皆さん、ファンやリスナーの皆さんと一緒に、歩んでいきたい。この番組から巣立ったアイドルが大きく成長し、羽を休める場所として帰ってきてくれる。そんな空間でありたい。次の5年間に向けて「Be Selfish」な相棒、栗林さみさん、引き続きよろしくお願いします。

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)

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