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ラジオiNEWS

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26時のマスカレイド、ラジオiNEWS最後のご出演が終わってしまった。寂しい。この4年間、何度も番組に来てくれ、楽しい時間を過ごしたニジマス。ワードウルフで遊んだり、罰ゲームに興じたり、ラジオiNEWSにとって、かけがえのない仲間、それがニジマスだ。 最後の出演に駆け付けてくれたのは、中村果蓮さん、来栖りんさん、森みはるさん。先週来てくれた吉井美優さんが、ニジマスで一番楽しかったのは、楽屋でメンバー同士、わいわい話していた時間、と言っておられたが、今日のオンエア前、「ああ、吉井さんが言っていたのは、これか」と実感するシーンがあった。

本番直前だというのに、3人はコスメやファンション、食べ物の話など、スマホを覗き込みながら、和気藹々、ワイワイガヤガヤ、実に楽しそうな談笑が止まらない。できれば、いつまでもこのまま、話を続けてさせてあげたいと思うほど、3人の間に流れる空気感は微笑ましく、和やか、見ているだけで幸福な気持ちになった。

週替わりコーナーでは先週に続き、6年間の思いをあれこれ語っていただいた。森さんが「アイドルをやっていたという感じは、あまりなかった」と言っておられたが、メンバーたちにとって、ニジマスはアイドルという単純な括り方、区分けの仕方では、どうにも収まらない、独特の世界観のある仕事だったのだろう。ファンの皆さんも、アイドルの応援ですかと言われと、「うーん、まあそうなんだけど、ちょっと違うんだよな。ニジマスはアイドルというか、うーん、ニジマスはニジマスなんだよ」という、まるで禅問答のようなやり取りが聞こえてきそうな存在、それがニジマスだ。直近2回のオンエアで、筆者はこのニジマス独自の世界観がわかった。肌感覚で理解できた。森さんの名言「私の仕事はアイドルではない。私の仕事はニジマス」が、すんなり腹落ちした。

来栖さんは最年少15歳でニジマスのセンターになり、以来6年間、センターを張り続けた。小さな体で大きなプレッシャーを受け止めてきた。本当にありがとう、お疲れ様でしたと言いたい。好きで始めたわけではないセンターだったが、それでもニジマスのセンターは来栖さん、あなたしかいなかった。来栖さんがセンターでなければ、ニジマスではなかった。ライブのステージで輝く姿、オーラ全開の歌とダンス、少しずつ積み重ねていった自信と実績。すべてがあなたの財産だ。「ずっとニジマスをやってきて、ニジマスでなくなる自分が想像つかない」と語っていた来栖さん、人生そのものと言えるニジマスという仕事に出会えたあなたは幸福だと思う。

そして中村さん。4人になったニジマスのメンバーたちは、そのまま4人でいきたいと思っていた。そんな頑なな思いを、まるで童話「北風と太陽」の太陽のように、やさしく氷解させた中村さん。メンバー全員が「ニジマスに入ってくれてありがとう」と心から思っている中村さん。あなたの持っている人を安心させる力、人を幸福な気持ちにさせる力は、なによりの財産だ。本当に素晴らしい。運命の出会いで再び5人になったニジマス。その最終章に、中村さんというパーツは不可欠だった。

ニジマスとしての活動は、あと1か月。残されたライブも数少ない。惜しまれる解散、多少なりとも救いがあるとすれば、メンバーたちが、自分で選んだ道であり、そこには後悔という文字が見えなかったことだろうか。とことん話し、納得し、たどり着いた結論だったからこそ、この日の3人も、先週の2人も、達観したような、実にさわやかな笑顔でスタジオを後にした。

この4年間、ニジマスとは楽しい思い出がいっぱいで、感謝の気持ちしかない。ありがとうニジマス。5人のさわやかな乙女たちの前途が、これからもニジマスらしく、明るく、楽しく、しなやかでありますように。東京・虎ノ門から再び叫ぶ。ニジマスよ永遠なれ!

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)

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