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ラジオiNEWS

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また1つ、日本のアイドル業界をけん引してきた人気グループが表舞台から去ろうとしている。切なさばかりが募る。9月後半、ラジオiNEWSのゲストは10月末をもって解散が決まっている26時のマスカレイドの皆さんだ。

この日に来てくれたのが、リーダーの江嶋綾恵梨さんと吉井美優さん。江嶋さんは8回目、吉井さんは11回目のご出演になる。吉井さんが初めてiNEWSにご出演されたのが2018年9月、ちょうど4年前だ。以後、たびたびスタジオにきていただいたり、ライブにお招きいただいたり、交流を重ねてきた。ニジマスは6周年、ラジオiNEWSは5周年。共に時を刻み、共に成長してきたこの4年間、振り返ればニジマスには好印象しかない。 江嶋さんのリーダーシップは素晴らしい。メンバーへの目配り、仕事の現場での気配り。チームの誰もが頼りにする。そんな大黒柱の江嶋さんを精神的に支えていたのが吉井さんだ。今日のオンエアでも、2人の間に流れる信頼感、2人一緒にいることの安心感が、手に取るように伝わってきた。

週替わりコーナーでは、お2人にこの6年間を振り返っていただいた。共通する思いは「楽しかったなあ!」。ライブはいつも楽しかったし、心からライブを楽しむメンバーを見守るファンたちも、また楽しく、幸福な時間を重ねてきたのだろう。そんな楽しかった6年間で、一番嬉しかった場面は?と尋ねると、江嶋さん、少し考えて「やっぱり武道館かな」。夢だった武道館、最後の最後に実現した武道館、本当に良かったね、と思う。

辛かったことは、という質問に、吉井さんは間髪入れず「なかった」。なんと素晴らしい6年間だったのだろう。ニジマスは運営側の大人が関与せず、メンバーが自分たちで工夫し、議論し、様々なことを決めてきた。解散も自分たちで決めた。ならばやむを得ないかと、ファンとしては、少しだが納得できるだろう。

この日、ニュース読みは2人とも大成功、心残りなくラジオiNEWSを卒業していった。終了後、感謝の気持ちを込めて、番組からささやかなお花を贈呈した。ニジマスには本当にお世話になった。番組にとって、心の友のような、いとおしい存在だ。オンエア終了が辛かったし、そういう時に限って、いつもより1時間が早く感じた。

スタッフ全員でエレベーターまでお見送りをし、次週打ち合わせのためにスタジオに戻ると、とんでもないドラマが待っていた。きちんと重ねられ、裏返された台本。そこには、こんなメッセージが残されていた。「4年間 ありがとうございました♡江嶋」

まもなく5周年を迎えるラジオiNEWS、これまで延べ何百人というアイドルをお呼びしたが、こんな粋な置き手紙は初めてだった。この日がニジマスと初対面だった小塚歩アナ、「一発でニジマスファンになりました!」。そう、ニジマスはそういうグループなのだ。一緒に仕事をした誰もがファンになってしまう。細やかでやさしい心遣い。全国のニジマスファンは6年間、こういう思いを抱き続けてきたのだろう。

いよいよ来週はニジマスとしてのラジオiNEWSは最後のご出演になる。中村果蓮さん、来栖りんさん、森みはるさんが来てくれる。できれば最後まで、しんみりせず、笑顔で送り出したい。そして10月30日最後のライブまで、全力で駆け抜けてほしい。ああ、ニジマスよ永遠なれ!

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(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)

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