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ラジオiNEWSに何度も来ていただいている=LOVEの5周年記念ライブに、栗林さみさんとお邪魔した。会場の代々木競技場第一体育館、開演前の広場にはイコラブファンがあふれかえっていた。いつものように女性ファンが多い。

ほぼ定刻にライブが始まる。冒頭の「Be Selfish」から「CAMEO」、「お姫様にしてよ!」と流れるように進み、14曲目の「あの子コンプレックス」まで、息もつかせぬ怒涛の快進撃だった。

東京体育館は通常、バスケットボール、ハンドボール、バレーボールなどの国際大会の舞台にもなる。形状は縦長の長方形。音楽ライブには本来なら向いていない構造だ。ところがイコラブのライブはとにかく魅せる。楽しませる。ランウエイが真ん中ほどまで突き出しており、メンバーが縦横無尽に駆け巡った。カラフルなトロッコに乗ったメンバーがにこやかに会場の隅々まで移動し、ぐるっと1周する。ずっとステージにいたままでは、後方の席からは小さくしか見えない。メンバーの方からどんどん近づいてきてくれる設定は、ファンを大事にするイコラブならではだった。

イコラブのライブは昨年7月の横浜アリーナ以来、2回目だ。前回も思ったが、イコラブのライブは、ステージの設定が素晴らしい。曲に合わせて変わる背景、光や炎、レーザーや紙吹雪を効果的に使い、観客を飽きさせない。ソロ曲では歌うメンバーの担当カラーに合わせて、会場は緑、青、ピンクと変幻自在に光の海を演出した。1万本のサイリウムが揺れ動く東京体育館は、色とりどりのまばゆい桃源郷のようだった。5周年ライブらしく、過去の写真が曲に合わせて登場したり、メンバー直筆のメッセージが映し出されたり、手の込んだ演出の数々が好印象だった。

15曲目の「Oh!Darling」からは生バンドが入り、ラストの「笑顔のレシピ」まで、あっという間の2時間だった。アンコールで披露した「好きって、言えなかった」も含めて、初披露が4曲。実に豪華なセットリストで楽しませてくれた。

最後に超サプライズで齊藤なぎささんの卒業が発表されると、それまで声出しを自粛していたファンたちも、たまらず「えー!」。いつもなら、今後の活動予定をユーモラスに披露するイコラブだが、この日はしんみりと最後を迎えた。齊藤さんの卒業はファンにはショックだったと思うが、それでもイコラブのライブは楽しかった。アンコールを入れたら3時間近くがあっという間だった。まだまだ日本のアイドル業界のけん引役として、走り続けてほしい。そんなイコラブ、近々またラジオiNEWSに来ていただきたいものだ。

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)

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