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彼岸を過ぎても雪が降ったり、朝晩は0度近くまで冷え込んだり、今週の東京地方は、ほころんだ桜たちも、さぞ面くらっていることだろう。そんな3月第4週、ラジオiNEWSはSKE48の大場美奈さんと江籠裕奈さんをゲストにお迎えした。江籠さんは3日に続き、2回目の登場だ。

大場さんはこのほどSKE48を卒業することになり、4月1-3日に卒業ライブがある。アイドルという仕事は実に楽しく、辛いことや苦しいことがあっても、翌日には楽しいことが待っていたと、13年間のアイドル生活を振り返ってくれた。
天職という言葉がある。自分にとって、これが天職だと思える仕事に就けた人は幸福だ。以前、日本労働生産性本部のまとめた資料を見て、愕然としたことがある。20代の働く若者に聞いたところ、今の仕事が楽しいと答えた人は20%程度しかおらず、もし許されるなら働きたくないと答えた人が70%を超えていた。
この日の番組で流した「生まれ変わっても」に併せて、大場さんに尋ねた。「生まれ変わっても、またアイドルになりたいですか」。答えは「Yes」。大場さんにとって、アイドルは天職だったのだろう。そういう仕事と出会えた大場さんの人生は素晴らしい。
江籠さんは誕生日に合わせて写真集を発売するが、なんと発売前に重版が決まったそうだ。熱いファンがたくさんいるのだろう。アイドルという仕事は人に 夢を与える。勇気や希望を与える。すごい仕事なのだと、改めて思う。 この日の放送が終わり、ふとわが身を顧みた。もし生まれ変わったら、今度はどんな人生を歩みたいだろうか。頭に浮かんだのは、もう一度、新聞記者という仕事をするという思いだった。経済記者と国際記者は今回やったから、次は社会部か政治部で記者をしてみたい。今の仕事を天職だと言い切る自信はないが、「卒業」まであと少し、この仕事をやってみるかと、気持ちを新たにした次第である。

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)

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