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クリスマスイブの24日、高嶺のなでしこのライブ「たかねこのクリスマスパーティー2023」が横浜で開催された。筆者は昨年もこのライブを拝見している。感想をひと言で言えば、成長が止まらないたかねこ、24年は大きな飛躍の年になると確信した。

タイトル通り、パーティーということで,通常のライブとは違い、ファンに楽しんでもらう企画が満載だった。メンバーは真っ白なサンタの衣装で登場、披露された楽曲は荘厳な曲調のものは少なく、かわいく、楽しく、会場が盛り上がる曲を中心に構成されていた。

筆者が感心した場面が随所にあった。まず開演前のアナウンス。松本ももなさんと涼海すうさんが担当した。型通り撮影や録音の禁止など伝える中、涼海さんのひと言が良かった。「撮っちゃだめだぞ」。これ1つで会場の雰囲気がぐっと和らいだ。事前アナウンスからライブは始まっている。おそらくアドリブで出たひと言が、この日のイベントの成功を決めたと言っていい。

楽曲合間のイベントの1つが、25日に誕生日を迎える城月菜央さんのお祝い企画だった。、クイズで目隠しとイヤホンをされた城月さんが、解答すべくそれらを外すとステージには誰もいない、さあ城月さんはどんな反応をするか、という設定だった。筆者が感心したのは、状況を瞬時に把握した城月さん、動ずることなく「今日は私のソロライブにようこそ!」とにこやかにクリスマスソングを歌い始めた。あの対応力、瞬発力は素晴らしい。

一連のイベントを円滑に進めるキャプテン、籾山ひめりさんのMCぶりも見事だった。安定感があり、チームの中心として存在感が抜群だった。全体への目配りも抜かりなく、いいリーダーになったなあと感心した。

東山恵里沙さんの歌唱力は相変わらずだ。感心したのはワンランクアップしたようにみえたこと。これまでのライブでは、寄せ付けぬような圧倒的な上手さと強さが印象的だった。この日の歌いぶりには円熟味があり、歌に包容力を感じた。まだ17才というのに、大人の女性の領域に差し掛かる深みのある歌唱力。末恐ろしいほどの逸材だと感心した。

昨年、TIFでの衝撃の登場から、今年はメジャーデビューが決まり、FNS歌謡祭にも出演した。22年をホップ、23年をステップとすれば、来る24年は、たかねこにとってジャンプの年になる。まずは松本さんが発足時から掲げていた目標、武道館ライブの実現だ。年末は紅白歌合戦、レコード大賞などが視野に入ってくる。きっと飛躍の1年になる。この日のライブを拝見して、そんな予感を持った。

多くのアイドルを応援してきたラジオiNEWSは、28日の特番を最後に終了する。当コラムの番外編も、おそらくこれが最後になるだろう。これまでお読みいただき、ありがとうございました。たかねこの皆さんは、リニューアルする新番組にも是非、お越しいただきたい。

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)

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