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=LOVEの全国ライブツアー「全部、内緒。」のファイナルに、栗林さみさん、番組スタッフと3人でおじゃました。七夕の横浜アリーナはイコラブファンが集い、静かな熱気が漂っていた。若い女性ファンが多いことに驚いた。

ラジオiNEWSにイコラブが出演してくれた5月、毎週ファンの熱量に驚いた。怒涛のようなツイートやメールの数々、どれもこれも熱い声ばかりで、なぜイコラブファンはここまで熱いのか、不思議に思っていた。

初めてイコラブのライブを拝見し、その理由がよくわかった。イコラブほどファンを大切にするアイドルはいない。だからファンはイコラブ命になる。座席はソーシャルディスタンスでも、メンバーとファンの心はノーディスタンスだった。

ライブは実に楽しかった。会場となった横浜アリーナの構造を熟知し、レーザーや紙吹雪を効果的に使い、多数の画面を展開することで、見る者を飽きさせない。漆黒の場内に揺れる色とりどりのぺンライトが美しかった。幕開けの「桜の咲く音がした」からラストの「Oh! Darling」まで20曲、ほぼノンストップで駆け抜けた。あっという間の2時間半だった。

イコラブライブの素晴らしさは、ひとことで言えばホスピタリティーの高さだ。ファンに楽しんでいってほしいという、おもてなしの心が満ち溢れている。メンバーたちは、歌いながら踊りながら、何度も何度も会場の通路をぐるぐる回り、隅から隅まで、ファンとの距離を縮めてくれた。後方のステージもフルに活用するから、後ろの席のファンも、時には最前列になる。

通常のライブなら、ファンはステージの上のアイドルをひたすら見る。一方通行的なイメージになる。ところが、イコラブのライブはメンバーがどんどん近づいてきてくれる。メンバーとファンの間で、「来てくれてありがとう。今日は楽しんでいってね」、「うん、ありがとう。楽しいよ」といった、見えないし聞こえないが、そんな会話が確かに存在している。大切なファンだから、私たちのライブを楽しんでいってほしい、元気になってほしいという気持ちが伝わる。

イコラブが初めてラジオiNEWSにマンスリーゲストで来てくれた昨年7月、初回に登場した野口衣織さんに、グループ名の由来を尋ねたことがある。筆者の記憶が正しければ、野口さんは「イコラブはファンに愛される。同じように私たちもファンも愛する。だからイコールラブなんです」と話してくれた。ファンを大事にするアイドル、イコラブ。この日のライブ会場で、野口さんとの何気ない会話を思い出した。

アンコールでは8月25日にリリースする9枚目のシングル「ウィークエンドシトロン」を初公開してくれた。暗い場内でいきなりカウントダウンが始まり、なんだ?と思わせておいて、新曲のMVが大画面に流れ出す。今後のライブ日程は、ゲーム桃太郎電鉄に乗せて告知する。心憎いまでファンを楽しませる演出の数々だった。

あんなホスピタリティーの高いライブを毎度毎度、堪能していたら、「ありがとう。イコラブのためなら、何でもするぞ」という気持ちになるのだろう。イコラブファンは熱いわけだ。かくいう筆者も、一発でイコラブ沼に、はまってしまった。

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)


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