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蟹沢萌子,川中子奈月心,鈴木亮,栗林さみ

東京は桜が満開になった。例年より1週間早い。来週はもう4月。入学式、入社式のシーズンだ。36年前の4月1日、私は入社式にいた。社会人になる直前、恩師からこんな助言をもらった。「社会に出たら、憧れの先輩を見つけなさい」
できれば10歳くらい上で、社内でもいいし、取引先でもいい。自分もこんなふうになりたい、こんな大人になりたいと思えるような人に出会いなさいと。そんな人が運よく見つかったら、自分から積極的に距離を縮め、仲良くなりなさいと。

入社して数年、恩師の助言もすっかり忘れたころ、私は憧れの先輩に出会った。世の中にはすごい人がいるもんだと、感心してしまうような先輩だった。物腰柔らかだが論理的、取材力があり、財界のあちこちにファンがいた。何より私はこの先輩の書く原稿が好きだった。必死に真似をしては挫折した。

4月のマンスリーゲスト、ノットイコールミーの最終回を飾ってくれたのが、リーダーの蟹沢萌子さんと、メンバー最年少の川中子奈月心さんだった。番組中、蟹沢さんに向けられる川中子さんのまなざしをみて、昔の自分を思い出した。蟹沢さんは川中子さんにとって、憧れの先輩であり、心から頼れるリーダーなんだなと思った。

ラジオの生放送は初めてという川中子さんは最初、かなり緊張していたが、視線を合わせるたびに、にっこり微笑み、大丈夫だよと何度もうなづく蟹沢さん。まだ15歳の川中子さんにとって、蟹沢さんはどれほど心強い存在なのだろう。自分が中学を卒業し、高校に入る直前の春休みのことを考えると、この若さでアイドルとして活躍している川中子さんは、すごいとしか言いようがないのだが、そばにこれほど頼りになる先輩がいるなら、この先もきっと大丈夫だろうと確信した。

ノイミーのメジャーデビューを祝うコメントの嵐はこの日、最高潮に達し、ラジオiNEWSがツイッターのトレンドワード入りしたという。ファンのメッセージはどれも暖かく、愛されているアイドルという印象が強かった。ノイミーにとって、メジャーデビューはいわば入社式のようなもの。スタートラインに過ぎない。ここから大きく成長し、夢である東京ドームでのライブを実現してほしい。その時は必ず栗林さんと一緒に駆け付けます。
Good Luck ≠ME! 12人の若き乙女たちに幸あれ!

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)


鈴木亮,栗林さみ

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