メジャーという言葉は、人に何かしら憧憬の念を抱かせる。夢は米国のメジャーリーグと、多くのプロ野球選手は語る。メジャーになったなあと言われれば、どの世界でも、多くは誉め言葉として通用する。そして今、１つのアイドルグループがメジャーデビューの時を迎える。3月のマンスリーゲスト、ノットイコールミーだ。
アイドル戦国時代と言われ久しいが、日本に現存するアイドルグループは１０００とも２０００ともいわれる。その多くは地下アイドル、インディーズアイドルと呼ばれる。インディーズの語源は独立系を意味するインディペンデント。これに対し、メジャーとは日本レコード協会に属する大手企業から楽曲を発表できるアーティストだ。ノイミーはデビューから2年、人気グループ、イコールラブの妹分として、ライブなどで地道に実績を積み上げ、ついにこの日を迎えた。
長く応援し続けてきたファンにとって、ノイミーのメジャーデビューは、我が子の立身出世のような喜びだろう。日本のプロ野球でも、メジャーにあたる１軍の試合に出場しないと、公式記録に残らず、1人前のプロとして認知されない。ドラフト1位、契約金1億円の鳴り物入りで入団、1軍デビューが約束されているスーパールーキーもいれば、支度金３００万円の育成契約からスタートし、上を目指す選手もいる。入団即1軍で活躍する選手はまぶしいが、2軍で腐らずに頑張り、２，３年かけて1軍に昇格する選手を応援したいと思うファンは多い。ノイミーのメジャーデビューは、これに似て、この2年間、健気に、地道に頑張ってきた彼女たちに、やっと光が当たるときが来たのだと、心から祝福できる。
3月最初のオンエアとなった4日は、ノイミーの谷崎早邪さん、櫻井ももさんが、ゲストできてくれた。お二人とも若さにあふれ、初々しく、メジャーデビュー直前という伸び盛りの勢いを感じさせた。この番組のレギュラーＭＣになりたいと、何の屈託も衒いもなく語る櫻井さん、メジャーデビューのミニアルバムを絶対買ってくださいと訴える谷崎さん、青い季節真っ盛りの2人の前途に、幸あれと願うばかりだ。
