亮的閑話 第123回 なっちゃん、しおちゃんは良い趣味を持つ
ラジオiNEWS、9月は≠MEの皆さんとお送りしている。今日は先週に引き続いて永田詩央里さん、9か月ぶりとなる河口夏音さんが来てくれた。イコノイジョイ感謝祭も連日、盛り上がっているようで、その流れを汲んで、明るく楽しいオンエアとなった。
この日、筆者が楽しみにしていたのが、週替わりコーナーだった。お2人にお勧めの趣味をプレゼンしてもらった。河口さんは紅茶、永田さんは辞書だ。いずれも知的でセンスのいい趣味だ。紅茶好きの河口さん、おすすめのフレーバーティーを語る表情が可愛く、引き込まれた。しばらく紅茶から遠ざかっていたので、この日の夜、帰宅後にさっそく紅茶を入れてみた。夜の帳(とばり)が降りるころ、1人静かに味わうアールグレーは格別だった。BGMは当然、ノイミーのナンバー、この日初めて聴いた「デートの後、22時」がぴったりだった。
永田さんの辞書も知性にあふれた良い趣味だ。同じ言葉を違う辞書で比べてみたり、その言葉の使い方を調べてみたりと、教養人の香りが漂う。永田さんの世代は電子辞書だろうが、筆者の世代はずっしり手ごたえのある紙の辞書だ。高校時代に愛用していた新英和中辞典、パラパラめくると赤鉛筆のアンダーラインが懐かしい。永田さんはこれからも辞書に親しみ、語彙を増やし、言葉への感性に磨きをかけてほしい。近い将来、ノイミーの楽曲で作詞をする時が来るだろう。
この日はいつもの相棒、栗林さんが夏休みで、ラジオNIKKEIの藤原菜々花アナが代打で初登場した。初々しさと安定感が共存する語り口で、全く違和感なく、極めて円滑に番組を進めてくれた。ありがたいことだった。
(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)