亮的閑話 第121回 ノイミーの「ももなご」コンビ、颯爽と！
いつまで続くこの暑さ、９月のラジオiNEWSはマンスリーゲストに≠ＭＥの皆さんをお迎えする。前日の９月６日に７枚目のシングルとなる「想わせぶりっこ」をリリースしたばかり。絶好調のノイミーから、まず先陣を切ってくれたのが櫻井ももさんと川中子奈月心さんだ。お２人とも２１年３月以来、久々のご出演、颯爽とスタジオに登場した。
櫻井さんは前回ご出演時、この番組のＭＣをやりたいとぶち上げ、栗林さんを慌てさせた。明るい性格は変わらず、この日も笑い声が絶えない、楽しいオンエアになった。初出演の時、１５歳だった川中子さん、すっかり大人びてアイドルらしいオーラが一段と強くなっていた。
この日、週替わりコーナーでは、新曲「想わせぶりっこ」について、お２人に直撃インタビューした。お２人とも、初めてこの曲を聴いたのは自宅だった。メールで送られてきたファイルを開き、耳にするや、「かわいい！」、「これ好き！」が第一印象だったとか。早く歌いたい、ライブで披露したいと思ったそうだ。ファンの間でも「てゅー」が流行語になりつつあり、楽曲に合わせた「ねこみみダンス」が早くもTikTokでバズリ始めているらしい。
話題はカップリング曲の「月下美人」にも及び、川中子さんは「このバラードこそ、私の魅力を発揮できる一曲だ」と確信したそうだ。櫻井さんも川中子さんも歌がうまいので、じっくり聴かせるこの曲、夜中に一人で聴いたら、さぞ沁みることだろう。筆者も初聞で好きになった。
ニュース読みコーナーはお２人そろって余裕のクリアー。特に櫻井さんの安定感のある読みは見事で、アナウンサーばり。伊達にラジオiNEWSのＭＣをやりたいと言っているわけではないようだ。＝ＬＯＶＥの妹分としてデビューしたノイミー、今や完全に独り立ちし、固有の魅力をどんどん発揮し始めている。ノイミーにしか出せない、独自の世界観を構築しつつある。
本当に、あっという間にメジャーな存在になった。レーベルのキングレコードさんもノイミーには大いに期待しているという。７月に武道館ライブを大成功させたノイミー。いよいよ初期のころから目標として掲げていた東京ドームが射程距離に入ってくる。
（日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)
