亮的閑話 第119回 夏の月を夢みて、過ごそうではないか！
ラジオiNEWS、８月は＠ＪＡＭ ＥＸＰＯとのコラボ月間で、本日は期間限定ユニット「夏の月を夢みて」の岡田彩夢さん、仲川瑠夏さんが来てくれた。このユニット名が実に秀逸だ。これまで多かったアルファベットの頭文字とは一線を画し、文学的な香り漂う、風流で優雅な響きがある。
言うまでもないが、仲川瑠夏さんの夏、この日スタジオに来られなかった津代美月さんの月、そして岡田彩夢さんの夢から取っている。岡田さんの所属する虹のコンキスタドールは、番組常連の大和明桜さんつながりで親しみがある。仲川さんのFRUITS ZIPPERも、筆者がメンバーの真中まなさんとテレビ番組でご一緒したことがあったので、同じく親しみがあった。津代さん所属のJamsCollectionは、この番組のファミリーだった大場結女さんが移籍されたグループなので、こちらも親しみを感じる。つまり「夏の月を夢みて」は、ラジオiNEWS的には応援するのが当たり前、というべき存在だ。
番組初登場となった岡田さん、仲川さん、伸び伸びと明るく、楽しそうにお話してくれ、それがなによりだった。現役大学院生の岡田さん、２時間弱、一緒に仕事をしてすぐにわかった。「この人はアタマがいいな」と。番組の流れ、状況を的確に把握し、それに見合った抑揚をつけて台本を読む。１つ１つの言葉を大切にするから、聞き取りやすい。受け答えもこちらの意図を踏まえ、実に的確な答弁をしてくれる。初対面でこれほどの聡明さを印象付けるアイドルは久々だった。
仲川さんはアイドル力が高く、実にかわいらしい。少し舌足らずな話し方が魅力的で、表情がとても豊かだ。それでいて、自分をしっかり持っており、芯の強さを垣間見せる。さすが急成長している人気グループの中核メンバーだなと感心した次第だ。
お２人とも初出演にして強烈な好印象を残した。是非また番組に来ていただきたい。できれば岡田さんは大和さんと、仲川さんは真中さんと、そしてこの日はお会いできなかった津代さんは大場さんと、それぞれご一緒に出演していただけたら嬉しい。
＠ＪＡＭの声を聴くころ、例年なら秋の気配が少しずつ漂うのだが、今年はそうもいかない。相変わらずの暑さ、いったいいつまで続くのだと、うんざりする。そんな暑さにも負けず、横浜の夏をますます熱くするアイドルの皆さんに心から敬意を表し、今年も＠ＪＡＭの大成功を祈念してやまない。
（日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)
