亮的閑話 第115回 AKBのエース、さっほー、おりんちゃん、さすがの安定感でした
ラジオiNEWS、７月のマンスリーゲストはAKB48の皆さんで、本日は岩立沙穂さん、武藤小麟さんが来てくれた。お２人ともご出演回数は１０回近く、もうすっかり番組ファミリーだ。なんでもわかっておられるので、スタッフも安心感が強い。
お２人とご一緒するたびに痛感するのが、その聡明さだ。とにかく頭がいいし、状況を把握する能力が極めて高い。今日も筆者がうなった場面があった。終了寸前の岩立さんのパートだ。台本には「必要事項を記入して応募してください」と書かれていた。岩立さんはおそらく、台本を見た瞬間、もっと適切な言い方があると判断されたのだろう。こんな風に言い換えた。「必要事項を記入してご応募ください」と。
台本の出来が良くないのは言うまでもないのだが、普通なら、そのまま読んで終わりだろう。「応募してください」と「ご応募ください」。小さな違いだが、耳にした時に受ける感じは、岩立さんのアレンジ後の方がはるかにいい。素晴らしい瞬時のファインプレーだった。
武藤さんも相変わらずの聡明さ。大学院でレポートの締め切りに追われながら、AKBのライブのリハもこなす。週替わりコーナーの「マイランキング」では、好きなポケモン映画を披露してくれた。筆者はまったく見たことないのだが、武藤さんの説明は論理的でわかりやすく、どんな映画なのか、実によくわかった。ニュース読みは相変わらずの安定感で、連勝記録をまたまた伸ばした。
お２人はニュース読みが上手いので、今日は番組で取り上げなかった別のニュースを初見で読んでもらおうかと思ったくらいだ。それでも楽々クリアーしてしまいそうな雰囲気がお２人にはある。岩立さんの声は優しく聴きやすく、ニュース詠みにぴったりだ。声優のお仕事なども適性があるとみた。
今はチームAのファイナルコンサートに向けて、全力準備中の岩立さんと武藤さん、数多いAKBのメンバーの中でも、すっかりエースの風格がある。この日スタジオ見学に訪れた大和証券幹部の方も、「（お2人は）オーラが違いますね」と感心しておられた。安定感が抜群なので、一緒に番組をやっていて、とても安心で、こちらも気持ちが楽になる。この２人が毎週来てくれたら、どんなにいいだろうかと思うほどだ。是非また、可能なら武藤十夢さんも交えて、ラジオiNEWSに来ていただきたい。
（日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)
