ラジオiNEWS、6月は3週にわたってukkaのメンバーが来てくれた。トリを飾ってくれたのが、リーダーの川瀬あやめさん、村星りじゅさんのコンビ。チーム内では年長組で、最初から、しっかりしている印象があった。
週替わりコーサ―で、そのしっかりぶりが発揮された。21日発売、メジャー最初のシングルになる、「wonder little love」について、たっぷり解説してもらった。新曲の聴きどころ、ＭＶの見どころを教えてくれた。中でも、「川瀬的見どころは」、「村星的聴きどころは」といった独自視点の注目ポイント解説が秀逸で、ファンにとってたまらない魅力ある指摘になったのではないか。ＭＶ撮影の裏話まで披露していただき、もっと長く聴いていたいと思ったのは、筆者だけではないだろう。 お2人は話し方も落ち着いていて、聞きやすい。内容をコンパクトにまとめ、聞き手にわかりやすく伝える能力は、地アタマの良さを感じさせた。さすがukkaの重鎮、お姉さんコンビだけのことはある。そういえばukkaのライブでも、この2人のＭＣは安定感抜群だった。 「wonder little love」、一度聴くだけで、いい曲だなと思う。サビの「ワンダリルラ」が耳にこびりつき、離れない。とても印象的で、きっと売れると思った。放送中も指摘したのだが、ukkaはアイドル業界でも、歌唱力ナンバーワンだと、筆者は以前から認識している。6人揃って上手いのがすごいと思うし、よくぞこれだけのメンバーを揃えたものだと感心する。 同じ事務所の先輩にあたる、ももいろクローバーＺの背中を追いかけ、どんどん成長してほしい。「wonder little love」を初め、ukkaの楽曲は一度聴いたら、なぜか耳に残る印象的なものが多い。ukkaが初めてこの番組に来てくれた直後、初めてお邪魔したukkaのライブでは、知っている曲はほとんどなかった。それが「ＡＭ０８０５の交差点」や「それは月曜日の9時のように」など、一回聴いただけで忘れない曲がukkaには多く、初心者でも楽しめるライブだった。これは、ファンを増やし、すそ野を広げるための大きな武器になる。 これから新曲のリリースイベントが、毎日のようにあるそうだが、最初の出会いでのインパクトの強さ、これこそukka最大の魅力だ。一度はまると、ライブに行くのが、これほど楽しみなグループはない。今から9月以降の3連発が待ち遠しい。番組的にも、そろそろファミリー感が出てくるころ。是非、近々またご出演いただきたい。（日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)
