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ラジオiNEWS、5月はお帰りレジェンドアイドル月間で、その最終回を飾ってくれたのが、元さんみゅ~の木下綾菜さんと小林弥生さんだ。小林さんは2月にもご出演いただいたが、木下さんはさんみゅ~解散の直前、2020年2月以来、久々のご登場だ。

この番組も今日で281回目、10月には6周年、300回を迎える。番組が始まってまもないころ、さんみゅ~の5人がマンスリーゲストで来てくれた。その直後、小林さんにアコースティックライブに誘っていただき、ファンになり、解散するまでずっとさんみゅ~を応援してきた。

木下さんとは、wqwqのライブ会場や西園みすずさんの個展などでお会いしていたが、一緒に仕事をするのは3年ぶりで、懐かしく、嬉しく、幸福な時間だった。木下さんはアイドル卒業後、主に舞台女優として活躍している。次回、7月の舞台「湯もみガールルズ」では主役を演じる。さんみゅ~時代からライブでの輝きは突出していたし、存在感の強さは天性のものだ。いずれ映画やテレビドラマなどに活躍の場が広がっていくだろう。

小林さんはジュエリー作家として、着々と地歩を固めている。大手百貨店などから出店依頼が引きも切らず、固定ファンがどんどん増えている。小林さんの作品は繊細かつ優美で、アクセサリーに疎い筆者でも、その良さがわかる。このまま浸透していけば、小林さんが夢と語る自分の常設店舗も、いずれ手に入るのではないか。小林さんの人生第二幕の活躍ぶりは、29日付日経朝刊にインタビュー記事が掲載されるので、ご参照いただけると幸いだ。

お2人はアイドル卒業後のセカンドキャリアとして、極めて順調に歩みを進めている。その大きな理由が、アイドルという仕事をやりきった、全うしたという満足感、充実感があり、その時の経験を人生第二幕で生かしていることだ。ミュージカル女優としても定評のある木下さんの歌と演技は、さんみゅ~時代の鍛錬の賜物だ。小林さんのジュエリーの販売センスも、場数を重ねたライブの経験が生きている。

今年1月23日、さんみゅ~メジャーデビューからちょうど10年だった。5人はそれぞれ多忙なので、なかなか集まることもないそうだが、一夜限りの復活ライブを待ち望むファンは多い。解散から3年たち、それぞれのフィールドで成長した5人がまた一同に会したら、いったいどんな風景が見られるのだろうか。想像しただけでワクワクするし、きっと会場は歓喜の涙であふれることだろう。そんな時が訪れることを祈念してやまない。

5月、番組ゆかりの元アイドルをお呼びする企画は自画自賛だが、大成功だったと思う。リスナーの皆さんからも感謝のメッセージが相次ぎ、「思いは一緒だった」と感慨にふけった。筆者自身、さんみゅ~、ラストアイドルと応援してきたグループが次々解散してしまい、その直後は悲嘆するばかりだったが、あれからそれぞれ3年、1年たち、今はほろ苦い、だがちょっと甘ったるい、いい感じに色あせたセピア色の思い出に変わりつつある。

同時に思うのは、アイドルの力だ。ファンに与える夢や勇気、元気。人生の支えになり、指針になり、生きる力になる。すごい仕事なのだと、改めて思う。5月、お帰り月間に出演してくれた篠原望さん、間島和奏さん、高見奈央さん、木下綾菜さん、小林弥生さん、本当にありがとう。これからも元ファンの皆さんにとって、人生の良き伴走者でいてください。

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)

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