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ラジオiNEWS

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5月のラジオiNEWSは「お帰りアイドル月間」となる。かつてこの番組に出演していただいたが、今はもうアイドルを卒業された方々をお呼びする。ラジオiNEWSのiはアイドルのiなので、杓子定規に言えば、出演対象にならないのだが、また来ていただきたい、帰ってきてほしいと思う元アイドルの皆さんをお迎えするために、スタッフと考え出した渾身の企画だ。

その第1回ゲストにお迎えしたのが、元ラストアイドルの間島和奏さんと篠原望さん。お2人ともファミリーといっていいほどの常連で、何度も番組に出ていただいた。この日のオンエアを、元ラスアイファンの皆さんは心待ちにしてくださったようで、放送が始まるやツイートが怒涛のように押し寄せた。筆者もとても楽しみにしていた。

ラストアイドルがなくなってしまって早や1年。31人のメンバーたちは様々な道を歩き出した。アイドルを続ける人、ミュージカルを演じる人、芸能界から去った人もいる。間島さんと篠原さんの選んだ道は、1人で芸能活動を続けることだった。間島さんは女優として、篠原さんは女優、マルチタレントとして、大活躍といっていいほど頑張っている。グループが解散してしまったアイドルが、ソロとなってなお輝き続けるのは簡単ではないが、2人はそれを実現している。

思えば、間島さんも篠原さんも、初期暫定メンバーのセンターだったが、バトルで敗れたという共通点がある。そこから立ち上がった根性や精神力は、大きな財産になっているはすだ。週替わりコーナーでのお2人の対談で、ラスアイ時代の辛い日々も語ってくれたが、ほかのアイドルグループでは到底経験できない、数々の修羅場を潜り抜けてきた強さは、今も活動の原動力になっているのだろう。この日の間島さん、篠原さんをみて、「頑張ってるね。これからも頑張ってほしい。ずっと応援するからね」と心から思った。

間島さんの生誕祭ライブは海外出張中で拝見できないのが残念だが、暖かいファンの皆さんに見守られ、きっと大成功するに違いない。間島さんの演技力にはラスアイ時代から定評があった。多くのプロが認めていた。その天賦の才をいかんなく発揮してほしい。

篠原さんの5月末、6月末の舞台も、きっとうまくいく。この人は一緒に仕事をした人に好印象を与えることにかけて、右に出る者はいない。誰もが感じる人柄の良さ、それが連鎖して、次々と新しい仕事が舞い込む。大したものだと思う。

この日に送られてきたリスナーのコメントの中で、「今でもラスアイの曲を聴いている」というものが目立った。筆者もそんな一人だ。活動終了から1年経ち、なお愛され続けるアイドルグループ、それがラスアイだ。ラストアイドルは1年前の5月31日、あの横浜のステージに立っていた31人と、それをずっと見守ってきた多くのファンのものなのだと、今改めて思う。間島さん、篠原さん初め、すべての元ラスアイメンバーたちの前途が幸福に満ちたものであるよう、祈念してやまない。

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)

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