お知らせ:

ザ・マネー~西山孝四郎のマーケットスクエア

番組へのお便りはこちら
皆さま、こんにちは。
今週も「ザ・マネー〜西山孝四郎のマーケットスクウェア」をお聴きくださりありがとうございます。サバサバ(←性格)・欲深肉食系(←利確のスタイル)アシスタントの大里希世です。

衝撃の選挙結果から1週間あまり。トランプ氏の勝利宣言スピーチで財政政策に関する言及があったことから、米国金利が上昇し、ドル堅調、さらに株式市場にマネー流入という展開が続いています。円安を受けて東京市場でも日経平均株価は今日、一時、1万8000円台に乗せ、約10ヶ月ぶりの高値水準となりました。ドル円もあれよあれよという間に110円台です。

大規模な財政政策に加え、減税、ドットフランク法の廃止(金融自由化)等、トランプノミクスの内容がいくつか伝えられていますが、現在の相場はあくまで期待で動いており、実際にトランプ氏が大統領に就任する2017年1月20日前後を境に相場は期待から現実に転換していくことになります。



まさかのトランプ勝利をズバリ言い当てていた新債権の帝王ジェフリー・ガンドラックは「トランプ次期大統領が経済成長を迅速に促進できるとの期待は薄れ、株式相場は乱高下に見舞われる。景気を急回復させる魔法の杖をトランプ氏は持ち合わせていない。」と指摘したとのこと。やり手のビジネスマンであるトランプ氏だけにビジネスフレンドリーな政策が期待されますが、世界を動かすビジネス以外の難題の数々とどう取り組んでいくのか。トランプ政権の人事や政策に関するニュースがしばらくは相場の話題となりそうです。

「魔法の杖を持っているかもしれない」と国民に思わせるような言動をしてきたトランプ氏ですが、今後、彼もやはり魔法の杖を持っていないということが明らかになるに従い、米国国民の膨らみすぎた期待は大きな失望や怒りに変わっていくのでしょう。大統領選に勝利した時点で魔法を使い果たしてしまっていないと良いのですが。

今週は番組Ust配信しました。ぜひコチラからどうぞ。



それでは皆さま、楽しい週末を
来週も「ザ・マネー〜西山孝四郎のマーケットスクウェア」でお耳にかかりましょう。