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ザ・マネー~西山孝四郎のマーケットスクエア

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皆さま、こんにちは。
「ザ・マネー~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」アシスタントの大里希世です。
今週も番組をお聴きくださり、ありがとうございます。

本日、衆議院が解散され、12月14日投開票で選挙が行われることが決まりました。解散日はマーケットが高いというアノマリーがあるらしく、日経平均株価はそのアノマリーを再現するかのごとく切り返しプラスで大引となりました。安倍総理大臣は会見で「成長戦略を前に進めるべきか国民の皆さんの判断を仰ぐ」と述べましたが、FT等の海外メディアが既に指摘しているようにアベノミクスにはもともと成長戦略はなく(だからこそGDP成長率は2四半期連続でマイナスとなったわけで)、なかったものを進める判断をしろと言われても・・・と思ったりしている次第です。

アベノミクスのここまでの唯一の成果は円安ですが、
西山さん曰く、いくつかの海外ファンドは最終的にアベノミクスは失敗すると見ており、日本売りのタイミングを見計らっているとのこと。足元では、日本株や日本国債に関しては日銀という買い手がおり、売りたくても今はまだ積極的には売れないという状況にある中、売りやすい円を売るという動きになっているようです。麻生財務大臣の牽制発言により、本日のマーケットでドル円は117円台での推移となりましたが、今後、円安の流れが制御不能になる可能性も否定できません。



通貨安が制御不能となり円安による悪影響が大きくなり始めると、財務省と日銀は介入をせざるを得なくなりますが、果たして通貨防衛をすることは出来るのでしょうか?過去には円高阻止のための為替介入が積極的に行われたことがありましたが、今後想定されるのは「円安阻止のための介入」です。円安を防ぐためには、外貨を売って円を買うことになりますが、自国通貨を買う介入には限界があります。そこで思い起こされるのが1992年のポンド危機です。ジョージ・ソロス氏はポンドの空売りで約20億ドルの利益を得て、「英中銀(BOE)を打ち負かした男」と呼ばれました。

「財務省・日銀 vs ファンドの戦い」
見たいような見たくないような。ですが、これだけマーケットが歪められていると数年のうちにそうした戦いを目の当たりにするかもしれません。詳しくはオンデマンドを聴いてくださいね。 

それでは、皆さま、どうぞよい週末を!
来週もぜひ「ザ・マネー〜西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」を聴いてくださいね。