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ザ・マネー~西山孝四郎のマーケットスクエア

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皆さま、こんにちは。
今週も「ザ・マネー〜西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」をお聴きくださり誠にありがとうございます。サバサバ(←性格)・欲深肉食系(←利確のスタイル)アシスタントの大里希世です。

本日の日経平均株価は4日続落し、225円安の16,819円と終値で17,000円を割り込みました。日銀によるマイナス金利導入のサプライズからちょうど1週間、その神通力はわずか2日しか効果がなく、米国の株式が上昇しようが、中国の市場が底堅く推移しようが、今週火曜日以降は毎日3桁の下げが続く展開となりました。明智光秀の三日天下を取り上げ、3日も保たなかったという声も聞かれています。

日銀が採用したマイナス金利政策はスイスやスウェーデン、デンマークと同様の階層構造方式で、例外なく当座預金をマイナス金利とするECBとは異なります。新規の預金が全てゼロ金利の領域に入るのは早くて2018年で、このあとも日銀の当座預金の残高は高水準のままであろうことに変わりなく、融資等に資金が回っていくのかというと、期待は薄いというのがマーケットの受けとめ方のようです。これまで黒田総裁がマイナス金利を否定していたこともあり、導入はサプライズ(アナウンスメント効果)にはなりましたが、時間が経つにつれて、政策の中身に失望されてしまった結果です。



またドル円は円高ドル安傾向にあります。マイナス金利の効果が剥げ落ちたことに加え、米国で発表されたいくつかの経済指標が思った以上に悪く、さらなる利上げは限られるのではないかという思惑を受けた格好で、ドル全面安の動きとなっています。今年1月初めには「年4回の利上げ予想は妥当」と発言したFRBのフィッシャー副議長ですが、今月に入っては一転して「最近の金融市場の混乱について、一連の動きが金融の条件を継続的に引き締めることになった場合、米国の成長やインフレにも影響を及ぼすであろう」と警戒感を示しました。去年12月に利上げという階段を一歩登ったFRBですが、今年はどの程度のペースで利上げが行っていくのでしょうか。今のところマーケットは「利上げは無理」と見ているのかもしれません。

今週は米国の雇用統計発表の日ということで、番組をUst配信いたしました。ぜひコチラからご覧ください。



それでは皆さま、どうぞよい週末を。
来週も「ザ・マネー〜西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」を聴いてくださいね。