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ザ・マネー~西山孝四郎のマーケットスクエア

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皆さま、こんにちは。
「ザ・マネー~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」サバサバ(←性格)・欲深肉食系(←利確のスタイル)アシスタントの大里希世です。今週も番組をお聴きくださり、ありがとうございます。

FOMCが終了しました。今回の会合を巡ってはFRBが利上げに踏み切るのかどうか、マーケットの大きな転換点になることから「今年最大のマーケットイベント」との指摘もあったわけですが・・・

FRBは事実上のゼロ金利政策の維持を決定、9月利上げは見送りとなりました。この結果を受け、ダウ平均はプラスで反応したものの、急減速してマイナスで終了。日が変わり東京市場でも日経平均株価が4日ぶりの反落、前の日に比べて362円安い1万8070円と安値圏で取引を終えました。東京ではシルバーウィークを前に売り先行となった面もあるのかもしれませんが、ゼロ金利継続にも関わらず(緩和が大好物であるはずの)株式市場が日米ともにマイナスでした。一方、ドル円は一時、120円台半ばまで上昇する場面もありましたが、その後はじり安、119円台後半での動きとなっています。

FOMC声明文に「最近の世界経済と金融情勢における経済活動はいくぶん低下しており、短期的にはさらなるインフレの下落圧力になりかねない。("Recent global economic and financial developments may restrain economic activity somewhat and are likely to put further downward pressure on inflation in the near term.")」とあったように、今回、米国の中央銀行であるFRBが世界経済や新興国経済に対する配慮を見せたことは大きな変化だということ。サマーズ氏の「長期停滞論」を前提に考えれば驚きはないのかもしれませんが、改めて世界経済に対する不透明感がより強まる結果となり、年内利上げは難しいのではないかという見方も出始めています。

今週の「西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」では、「FOMC後の相場を読む」というテーマで西山さんと比嘉さんに解説をして頂きました。「利上げを見送ったことでやや安心感が広がったことは間違いないが、今度はいつ利上げをするのかを巡る不透明感は残った。」と西山さん。一方で、これまで米国については利上げ、対する日銀についてはさらなる緩和というシナリオのもとに為替はドル高円安で推移することが想定されてきていました。しかし、米国のゼロ金利解除が困難である現実を見ると、実際の日米の金融政策がマーケットの期待通りに進まない可能性も出てきているのではないでしょうか。もし、米国は引き締め、日本は追加緩和というこれまでの想定が崩れた場合、ドル高円安という期待を織り込みながら動いてきた為替市場においては、急激に反対の動き(ドル安円高)が進むことになりかねません。詳しくはコチラから聴いてくださーい。

それでは、皆さま、どうぞよい週末を!
来週もぜひ「ザ・マネー西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」を聴いてくださいね。