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町田徹のふかぼり!

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2023年12月8日金曜日。今日のテーマは、

チャールズ国王もとても心配している!

COP28は、『大きく外れた軌道』を修正できるのか?

先月11月30日から今月12月12日までの日程で、今年も国連の気候変動枠組み条約の締約国会議が開催されています。今年の開催は、1995年にドイツで開催した第1回会合から数えて、28回目となることから、「COP28」と呼ばれています。

ただ、この28年間の歩みを振り返ると、現状は決してうまくいっていると言えません。現状に警鐘を鳴らしたもののひとつとしては、UNEP(国連環境計画)が先月1120日に公表した地球温暖化の現状に関する報告書「Nations must go further than current Paris pledges Or face global warming of 2.5-2.9°C(Celsius)が挙げられます。それによると、各国が現在、表明している2030年頃までの温暖化ガスの削減目標をすべて達成したとしても、地球の気温は2.52.9度上がる見通しなのです。つまり、2015年のCOP21で採択された「パリ協定」が目標としている、世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べて「2度より低く、1.5度以下」に抑えるという目標の達成がすでに絶望的になっているわけです。

国連のグテーレス事務総長は今年7月に現状を「沸騰化」と表現しました。そうした中で、イギリスのチャールズ国王は1日、去年9月の即位後、初めてCOPに参加。ズバリ、世界の気候変動対策が「軌道から大きく外れている」と発言。対策の遅れに警鐘を鳴らしました。国王は環境保護をライフワークにしている方ですから、説得力がありますよね。そこで、今日はCOP28が閉幕する前に、番組として、ひと言申し上げておこうと考え、こういうテーマにしました。

そして、今日は、この問題を論じていただくのに最適の方をゲストにお招きしました。1997年のCOP3で「京都議定書」の取りまとめに奔走され「ミスター京都議定書」の異名もある元環境事務次官で、今は東大の客員教授などもつとめる小林光さんです。小林さんにじっくりと解説をお願いしています。どうぞお楽しみに

※今回、番組アシスタントは杉浦舞に代わり、分林里佳が務めます。

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