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新コーナー「是枝邦洋の中国企業図鑑」
このコーナーでは経営コンサルティング会社、コーポレイトディレクション 中国法人代表の是枝邦洋さんに、
独自の進化を続ける中国企業を紹介していただきます。
このページでは是枝さんによる、番組内で紹介した企業の解説記事を掲載してます。

様々な分野で「爆速」で成長を遂げる中国企業。本日は、その中でも、中国で競争が極めて激しいコーヒーショップ業態で、トップクラスの成長率を誇るCOTTI COFFEE(庫迪珈琲)を紹介します。

COTTI COFFEEは、2022年創業のコーヒーチェーンです。2024年には海外店舗も含め1万店舗を突破。多数のコーヒーチェーンやティースタンドチェーンがしのぎを削る中国の中でも相当に成長の早い企業です。なお、日本では、現在少なくとも10店舗は展開しているようです。(西池袋、京橋、早稲田戸山、高田馬場、神保町、大久保、大阪心斎橋、府中KURURU、バロー甲府店等)。

ここまで「爆速」で展開できる理由の一つとして、経営陣の顔ぶれが挙げられます。実は、当社の創業者である陸正耀は、日本でも過去に話題になった「Luckin Coffee」の共同創業者です。また、Luckin Coffeeのもう一人の共同創業者である銭治亜も経営に参画しています。

彼らの強みは、過去のLuckin Coffeeでの経験を生かしたサプライチェーン構築と、柔軟な出店モデルです。

まず、商品の種類は非常に豊富です。通常店舗で約80種類、小型店舗であっても約30種類を提供しています。アメリカーノやカフェラテはもちろん、ココナッツラテやオーツミルクラテ、更にはオレンジアメリカーノ、グレープフルーツコーヒー等、日本ではあまりお目にかからない商品もあります。価格は中国では110元程度。日本ではクーポンを使って300円前後で提供しています。低価格競争が続く中国においても、現段階ではその競争をリードしているように見受けられます。

次に、柔軟な出店モデルについてですが、様々な店舗モデルの中でも、一番小さいものは店舗面積1.5m×0.75m。スタッフ1名での運営を想定しており、かつ設備などはレンタルで提供。加盟者は保証金を5万元払えば、ビジネスを始めることが出来ます。結果、携帯電話ショップや町の食堂のような店舗の中にでも出店する等、場所を選びません。

個人的には、彼らのサプライチェーンに注目しています。食品・飲料分野のような安心・安全が求められる分野であっても、1万店舗を支えるサプライチェーンを世界的に構築できる能力は、一朝一夕で構築できるものではありません。日本企業としても、この蓄積を活用できるか否かは、将来を大きく分けるのではないでしょうか。

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