10月2日の「アサザイ 今日の1社」は、三栄コーポレーション(8119・東証スタンダード)を放送しました。
今回は、代表取締役社長の水越 雅己 様にお越しいただき、事業内容や中期経営計画等についてお話を伺いました。
井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。
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取材後記
三栄コーポレーション(8119)(東証スタンダード市場)
ラジオNIKKEIにて収録
お相手は、代表取締役社長 の 水越 雅己 (みずこし まさき)様
「サプライチェーンマネジメントとフルフィルメント」
1946年に会社を興し、再来年、創業80年を迎えられる。
「くらしに、良いものを」という短いステートメントには、同社が"真に優れた生活用品"を提供したいという想いが込められているが、この「生活用品」を事業ドメインを定めていること、また、20年以上前より「健康と環境」を会社の重要なテーマに掲げていることが特徴として挙げられる。そして、その事業を進めるうえで重きをおいていることは、消費者目線、生活者目線を常に強く意識するということである。
実際の事業活動は、売り上げの70%を占める「OEM事業」と、残り30%を占める「ブランド事業」に区分されるが、「OEM事業」とは、クライアントの会社名、ブランド名での商品調達・供給を行う事業で、クライアントのニーズに合わせ、商品企画・開発から、工場選定、生産・品質・納期管理、物流に至るまでのサプライチェーンマネジメントを実践している。
また、「ブランド事業」は、商品に精通した同社の力で、国内外のブランドや、或いは自社ブランド商品を、開拓、輸入或いは開発製造し、卸売、また小売販売を展開している事業で、代表的な海外ブランドとしては、アメリカで年間200万足近くの販売実績を持つ、足の健康対応シューズブランドであるオーソフィート、或いは、ベルギーのカジュアルバッグブランドであるKipling等があり、自社の独自ブランドとしても、子供用の学習机として、数十年の歴史を持つFORMIO(フォルミオ)、或いは、調理家電として、長年のファンを持つVitantonio(ビタントニオ)などがある。
そして、この2つの事業を、商品カテゴリー別に商品事業部制を敷いて、それぞれのカテゴリーで、「モノづくり」の能力に磨きをかけている。
この2つの事業は、全く違う事業のように思われるが、そこには「商社として築き上げてきたノウハウ」を活かすというバックボーンが存在している。
同社は、大きな製造設備・工場を持たずに「OEM事業」を行い、また、販売店網等も所有せずに付加価値を創造する貿易商社として生活用品を取扱い、サプライチェーンを充足しているのだ。
そんな同社は、現在、2023年度からの3か年の中期経営戦略「SANYEI 2025」を推進されているが、その起点は、その前の三年間が新型コロナ感染症のタイミングと重なり、赤字を余儀なくされたことにある。このことを同社は、コロナが同社の持つ脆弱性を顕在化してくれたと捉え、その脆弱性を克服し、次の成長軌道を確立していくための施策をこの中期経営計画にこめたのだ。
基本方針は、「事業ポートフォリオの見直し」と「成長ドライバーの強化」の2つ。
「事業ポートフォリオの見直し」は、採算性の低い事業の整理を促進すること、また、「成長ドライバーの強化」においては、「EC事業の拡大」、「海外売上高の拡充」、「サステナブルビジネスの推進」の3つを掲げている。
事業ポートフォリオの見直しの一例が、扱いブランドの国内販売店舗網の見直しであり、整理統合を進め、コロナ禍前に全体で80店舗以上あった各ブランドの小売店網を、今年度内には20店舗台まで縮小させる合理化を果たし、その縮小する売上をECでリカバーするという戦略に舵を切っており、そのEC売上は、今年度6,000百万円の売上を見込んでいる。
ここで面白いのは、「EC事業の拡大」が、単にEC売上の増加を目的としたものだけではなく、Eコマース事業をこれから始めたい方や規模を拡大したい企業向けに、受注や物流といったEコマース事業のインフラを提供するフルフィルメント事業も開始しているということだ。
お分かりであろうか、習得したノウハウを活かし、それを提供するということ、OEM事業で、商品企画・開発から、工場選定、生産・品質・納期管理、物流に至るまでのサプライチェーンマネジメントを提供していることと同じ発想がここにはある。
消費者目線、生活者目線を意識するだけでなく、習得したリソースを他の企業に提供するというもう1つの意識が備わっていることが、私は同社の他社にないユニークな点だと考えている。
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取材後記は以上です。いかがでしたか。
本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております。
それでは来週もお楽しみに!
(関連ウェブ)
■三栄コーポレーション IRサイト https://www.sanyeicorp.com/ir/
代表取締役社長の水越 雅己 様と




