6月10日の「アサザイ 今日の1社」は、コーア商事ホールディングス(9273・東証プライム)を放送しました。
今回は、代表取締役社長 首藤 利幸 様にお越しいただき、事業内容や強み等についてお話を伺いました。
井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。
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取材後記
コーア商事ホールディングス(9273)(東証プライム市場)
ラジオNIKKEIにて収録
お相手は、代表取締役社長の首藤 利幸(しゅとう としゆき)様
「医薬品が必要な人を誰一人取り残さない社会へ」
沿革を述べると、首藤社長が1970年代にカナダへ留学した際、すでにジェネリック医薬品が普及していることを知り、「同じ効果があるなら価格が安いジェネリック医薬品の方が社会に貢献できる」と思い、その後、イタリア系医薬品会社でジェネリック医薬品原薬ビジネスに従事したのちに起業したことに始まる。
同社は純粋持株会社であり、完全子会社のコーア商事、コーアイセイ、コーアバイオテックベイの3社が事業を担い、その事業領域は、ジェネリック医薬品用原薬の仕入販売、医薬品の製造販売、医薬品の製造受託となっている。また、事業の報告セグメントは「原薬販売」と「医薬品製造販売」の2つであるが、具体的にはジェネリック医薬品原薬の輸入販売という「商社機能」と、医薬品の製造販売および受託製造という「製造機能」の2つの事業を行っている。
「原薬セグメント」においては、海外10か国の原薬メーカー90社以上から原薬を仕入れ、国内の100社以上の製薬会社に納品しており、医薬品原薬の専門商社として国内トップクラスの取引基盤と取扱商品数を誇っているが、国内2拠点に自社の分析センターを保有し、品質管理体制を整備している。
また、ジェネリック医薬品の開発初期段階から特許や開発監査に対応した原薬の提案を行う専門部署があることも強みだ。この部署は、仕入れ先である海外の原薬メーカーに対しては、特許を回避した製法の提案や日本の市場予測の提供を行うとともに、日本当局の査察基準に適合する管理体制の指導や日本の要求基準を満たす原薬の品質改良、そして、新精製法や低コストで合成するための製造法の技術提案などを行っている。
そして、国内の製薬会社に対しては、特許見解書の提供とともに、市場性や既存のラインナップを意識した顧客ニーズに合った提案を行い、それとともに、信頼のおける原薬製造所の紹介、製剤に合わせた特性を有する原薬の提供、製剤開発に関する技術情報の提供を行っている。これはまさしく、ジェネリック医薬品の開発初期段階から特許や開発監査に対応した原薬の提案を行っているということだ。
もうひとつのセグメントである「医薬品セグメント」においては、長年にわたり注射剤の製造を経験し、凍結乾燥技術を培ってきたこと、また、錠剤である内服剤に加え、バイアル・アンプル・シリンジという注射剤3剤形にも対応し、国内製薬会社に納品できることが第一の強みである。特に病院内感染防止対策上必要とされている薬剤充填済み注射器(プレフィルドシリンジ製剤)の製造に力を入れている。
また、「商社機能と(医薬品の)製造機能」と上記したが、その「製造機能」として、蔵王第一工場は、「少量多品種、高薬理活性、高品質・高い安全性」というニーズに応えられるものとなっており、シングルユース対応のフレキシブルな生産体制を敷くとともに、従業員の安全性を確保している基準である高薬理活性化合物のケミカルハザードカテゴリー5を実現し、また、隔離を意味するアイソレーター対応、無菌充填システムを採用するなど、極めて高い品質と安全性の確保に努めている。
因みに、前期2025年6月期の「原薬セグメント」と「医薬品セグメント」の売上構成比は約63%と約37%である。
同社は来年7月から「蔵王第二工場」を稼働させる予定で、この6月末に完成し、7月3日に竣工式を迎える。この蔵王第二工場は、国内でも数少ない少量多品種高薬理工場である蔵王第一工場の特徴を活かし、医薬品セグメントのプレフィルドシリンジを大量生産することが可能な工場となることを目指している。その生産量は、年間(1直=1日8時間稼働前提)1,200万本で、徐々にこの数を拡大させていきたいとのことだ。
業績も堅調。同社は6月決算銘柄であるが、前期2025年6月期まで、7期連続増収、利益項目も6期連続で過去最高を更新し、2026年6月期についても、第3四半期まで売上高、各利益ともに前年同期を上回る堅調な数字を開示している。
今後についての目標を社長に聞くと、「原薬セグメント」について、原薬輸入商社から医薬品専門商社へと成長することと語られた。
これは、医薬品原薬のみならず、国内外で生産された医薬品製剤の輸出入販売の事業化を行い、海外の知的財産を国内製薬会社が導入するための橋渡しをするライセンスイン活動を推進していくということだ。
同社が2030年6月期に描いている全社ベースの売上高イメージは400億円。営業利益は「原薬セグメント」、「医薬品セグメント」ともに40億円の全社ベース80億円、その結果、営業利益率は20%となる。その達成に向けた基盤の強化という意味で、現在推進している3か年の中期経営計画は重要な意味を持っている。
ポイントとなることは、「原薬セグメント」においては、新規収載品の採用件数増加、既存品のシェア拡大、長期収載品等の新薬メーカー向けビジネスの展開、新規事業の推進、グループシナジーの強化であり、「医薬品セグメント」においては、開発から製造まで開発提案型の受託事業(CDMO)による持続的な成長である。
このポイントを抑えながら、今後発表される決算を見ていって欲しい。
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取材後記は以上です。いかがでしたか。
本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております。
それでは来週もお楽しみに!
(関連ウェブ)
■コーア商事ホールディングス IRサイト https://www.koashoji-hd.com/ir/
代表取締役社長 首藤 利幸 様と




