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1月14日の「アサザイ 今日の1社」は、H.U.グループホールディングス(4544・東証プライム市場)を放送しました。

今回は、執行役常務 兼 CFO 北村 直樹 様にお越しいただき、自社の強みや直近のトピックス等についてお話を伺いました。

 

井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

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取材後記

H.U.グループホールディングス(4544)(東証プライム市場)

ラジオNIKKEIにて収録

お相手は、取締役 執行役常務 兼 CFOの 北村 直樹 (きたむら なおき)様

CDMOで取り込むグローバルでの成長」

 

 2005年に、(1966年に)世界で初めて梅毒の検査薬の製造販売を開始した富士レビオと、大病院からの特殊な検査を含む検査・関連サービス事業を営んでいたSRLが経営統合して「みらかホールディングス」となり、その後2020年に社名が変更され、現在のH.U.グループホールディングスとなった。社名の「H.U.」とは、「Healthcare for You」のこと。

 

 具体的な事業は3つのセグメントで構成されている。前期の全社売上高の63%程度を占めているのが「検査・関連サービス事業」で、約25%程度が「臨床検査薬事業」、約12%程度が「ヘルスケア関連サービス事業」だ。

 

 それぞれについて説明すると、「検査・関連サービス事業」は全国規模のネットワークを保有する日本最大級の臨床検査センターとして、全国の大病院から診療所・クリニックなどの医療機関から毎日数十万件の検体を預かり、検査を受託している。当然業界トップシェアであり、実際の検査は2022年より稼働した世界最大規模の「H.U. Bioness Complex」を中心に、全国の検査ラボラトリーで行っている。

 この「H.U. Bioness Complex」であるが、自動搬送ラインと最先端のAI技術を活用し、検体の受付・前処理から仕分けや保管までのすべての工程で全自動化を実現し、ヒューマンエラーを防止するとともに、高い信頼性と効率性を両立している。また、検査の中でもより高い技術が必要とされるがん・遺伝子検査などの「特殊検査」に強みを持っており、現在では国内の80%以上の大病院と取引しているという。

 

 次に「臨床検査薬事業」であるが、富士レビオ・ホールディングス傘下の日・米・欧に所在する子会社が個社の壁を越え、3極体制によってグローバル戦略を推進し、臨床検査薬を世界に届けており、臨床検査薬業界のパイオニアとして、グローバルで信頼されるパートナーという地位を築きあげてきた。

 

 最後の「ヘルスケア関連サービス事業」は、ワンストップのトータルサポートで病院の業務を幅広く支援している事業で、具体的には病院内の中央材料室における院内滅菌や全国8カ所の自社センターにおける院外滅菌を中心に、手術室支援や内視鏡室支援サービスなどの役務を提供するとともに、中央材料室や手術室に関わる医療機器、物品、消耗品の販売など、病院経営全般に関わる重要な業務をトータルサポートしている。医師や看護師が医療に専念できる環境づくりに貢献しているのだ。

 また、在宅事業も行っており、住み慣れた場所で自分らしく生活したいというニーズに向きあい、看護師が自宅に訪問してさまざまなケアを行う訪問看護を中心に、保険外サービスの展開も始めている。

 

 同社の強みは、まず、検査を実施する「検査・関連サービス事業」と、検査試薬を開発・製造する「臨床検査薬事業」の双方を傘下に有し、独自のシナジーを創出することによって、顧客に価値を提供していること。「検査・関連サービス事業」は国内トップブランド、また、検査試薬に関わる「臨床検査薬事業」も様々な項目においてグローバル標準という立ち位置となっている。

 このようにグループ内に試薬の開発・製造を行う会社とその試薬を使用して検査を行う会社の双方を有しているというのは、実は世界的にみても非常に稀有なことであり、結果として、試薬開発完了と同時に市場導入が可能となることから、早期の検査サービスの提供および市場への浸透に繋がっている。

 

 現在、同社は、アルツハイマー関連検査で注目が集まっている。

 2010年にベルギーの「Innogenetics」(現在の「Fujirebio Europe」)を買収したことをきっかけに取り組みを強化してきたのだが、同社が提供する検査装置で使用できる脳脊髄液の検査試薬が日・米・欧で承認を取得し、さらに血液検査用試薬の開発も進めてきた。その結果、昨年5月に血液を用いてアルツハイマー病を検査する試薬について、世界で初めて米国FDAから承認を得るなど、高い技術力が世界的にも評価されている。

 日本においても昨年11月に申請を行っており、これが承認されれば、これまでの身体的負担が大きかった脳脊髄液検査や装置の数が限定的で検査時間が長いPET検査の代替となることが期待されているのだ。

 

 また、2022年には、アルツハイマー病も含めた神経疾患領域に特化してバイオマーカーを開発してきたベルギーのバイオテクノロジー企業である「ADx NeuroSciences」を買収しており、アルツハイマー病領域以外の神経疾患領域の項目開発を進めている。将来的には、その原料ないしは製品をCDMOContract Development and Manufacturing Organization = 医薬品やバイオ医薬品、再生医療等製品などの開発から製造までを一貫して受託する機関)という形で、グローバルパートナーを通して全世界へ供給していくことで、世界の社会課題の解決に貢献していくことを目指している。

 

 なぜ「CDMO」なのかという部分については、ロングインタビューで語られたが、その答えは、「臨床検査薬事業」でグローバルでの成長を取り込んでいく前提として、同社の機器と試薬を直接病院や検査センターへ販売しようとしても、既存の競合他社が多いことから、セールスコストを考えると限界があり、CDMO事業という形で、当社が持つユニークかつ高品質な原料もしくは他社の検査機器に合わせた検査試薬を供給していくことを選択したとのこと。

 アルツハイマー病領域、そして、今後の展開が期待されるそれ以外の神経疾患領域。同社のカタリストは極めて多いと考える。

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取材後記は以上です。いかがでしたか。

今回は、本日の放送に入りきらなかったロングインタビューもPodcast限定で配信しています。

是非お聴きください!

 

それでは来週もお楽しみに!

 

(関連ウェブ)

H.U.グループホールディングス IRサイト https://www.hugp.com/ir/

 

執行役常務 兼 CFO 北村 直樹 様と

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