10月29日の「アサザイ 今日の1社」は、トヨタ紡織(3116・東証プライム市場、名証プレミア市場)を放送しました。
今回は、経営企画部 部長 大塚 大助 様にお越しいただき、事業内容や成長戦略等についてお話を伺いました。
井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。
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取材後記
トヨタ紡織(3116)(東証プライム市場・名証プレミア市場上場)
ラジオNIKKEIにて収録
お相手は、経営企画部 部長の 大塚 大助 (おおつか だいすけ)様
「マルチパスウェイへの2つの対応」
発明王の豊田佐吉氏が1918年に創業したトヨタグループ源流の1社である。
具体的な事業は、自動車部品、具体的に挙げれば自動車用シート、ドアトリムというドアの内張り、天井カーペットなどの内外装製品、オイルフィルターやエアフィルターなどのフィルターおよび電動化製品の開発・製造を行っているが、その売上の約7割がシートであり、その他は、内外装製品が約2割、フィルター・電動化製品が約1割となっている。
自動車用シートにおけるシェアが日本で第1位となっているのは、トヨタ車における同社製品のシェア高いことに起因するのだが、グローバルでも第3位の高い位置にある。
これは日本のみならず、北中南米、中国、アジア、欧州・アフリカ地域の23の地域でグループ会社がグローバル展開を支えていることや、トヨタ自動車の生産方式であるジャストインタイムなどを中心とした高効率な生産体制と現地現物を徹底することにより、グローバルで安定した品質と供給力を実現していることの表れともいえる。
また、自動車向けだけでなく、自動車用シートの技術を活かして、航空機シートも開発しており、大手国内エアラインのエコノミークラスのシートに搭載されている。そして、需要拡大が見込まれる小型機・中型機のシートはBoeingのカタログに認定され、国内外のエアラインに検討・受注してもらう段階となっている。
同社は、「2030年中期経営計画」を発表し、推進しているが、その前提となる想定される市場環境として、電気自動車、自動運転の進展に加え、AIの進展に伴う異業種の参入という、自動車市場そのものの変化も挙げている。
そして、同社の事業領域における環境の変化については、「車室」と呼んでいる車の中の空間での時間を楽しむことの価値が高まり、車室空間が差別化の重要な要素となることで、安全・環境を前提とした快適な車室空間への期待値がますます高まると認識している。
この"変化"に対し、同社の強みである技術開発力、ジャストインタイムでグローバルに届ける展開力、そして、豊富なグローバル人材などを活かし、車室空間全体を企画・提案し、「快適な移動空間」を実現していくと部長は語られたが、この"快適な"という部分は、具体的には車内のイルミネーションや映像や音楽といった娯楽といった部分も含まれ、この車室空間に係るソフトウェア等を、トヨタグループだけでなく、他社連携・協業も含めて推進するという。
また、トヨタグループである以上、トヨタ自動車が提唱するカーボンニュートラル達成へのアプローチ「マルチパスウェイ」(電気自動車だけでなく、ハイブリッド車や燃料電池車、さらにはカーボンニュートラル燃料を活用するエンジン車など、多様な選択肢を地域や市場の実情に合わせて提供し、同時に車と燃料のライフサイクル全体でCO2排出量を削減していくというもの)への対応も聞かなくてはならない。
これに対して同社は2つのことを語られた。
1つは、燃料電池車におけるセパレーターの生産など、次世代のクルマづくりに追従する技術・製品開発を推進しているということ。燃料電池車は、水素と酸素を化学反応させ、発電した電力をエネルギーとしているが、その発電装置には大きな電力を得られるよう多数のセパレーターという金属の薄い板が積み重ねられている。同社はシートのリクライニングを調整する部品であるラウンドリクライナーという金属部品の生産により、高品質・高速生産を実現する精密プレス加工技術を培っており、この技術を燃料電池車のセパレーターのプレス加工にも応用しているという。
2つ目は、「モーターコア事業」だ。モーターコアはモーターの心臓部にあたり、ローターとステーターの2部品で構成され、プレスされた金属の薄い板を積層したものである。ローターには、磁石を埋め込んでいるが、加熱せずに磁石をモールドする工法を開発したという。加熱しないことにより、CO2排出量低減にも貢献する製品となっており、電気自動車およびハイブリッド車向けに生産しているとのこと。この「モーターコア」については、材料の電磁鋼板を含めた地産地消を実現させることで、生産拠点を日本から北米・アジアへ拡大し、グローバルでの電動化シフトの波に乗り、拡販・売上拡大を行っていくと言われた。
トヨタグループ各社が必ず企業紹介で触れるのが、社是「豊田綱領」。
これは「世のため 人のため」の精神であり、本業を通じて社会課題の解決に本気で取り組むことで、「社会に必要とされ続ける会社」を目指すというものだ。現在の同社の事業領域における"社会課題"。それをきちんと見据えて、同社の領域で「マルチパスウェイ」に対応していることがお分かり頂けたと思う。
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取材後記は以上です。いかがでしたか。
本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております。
それでは来週もお楽しみに!
(関連ウェブ)
■トヨタ紡織 IRサイト https://www.toyota-boshoku.com/jp/ir/
経営企画部 部長 大塚 大助 様と




