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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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10月15日の「アサザイ 今日の1社」は、中部鋼鈑(5461・東証プライム市場、名証プレミア市場)を放送しました。

今回は、常務取締役 総務部長 松田 将 様にお越しいただき、自社の強みや直近のトピックス等についてお話を伺いました。

 

井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

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取材後記

中部鋼鈑(5461)(東証プライム市場・名証プレミア市場上場)

ラジオNIKKEIにて収録

お相手は、常務取締役 総務部長の 松田 将 (まつだ すすむ)様

 

「環境貢献」

 

 会社の設立が19502月で、今年創業75周年を迎えられた。愛知県名古屋市に本社を置かれ、創業以来75年間、厚板を製造してきた国内唯一の電炉厚板専業メーカーとして知られている。

 

 この「厚板」とは、「厚さ6ミリ以上の鋼の板」のことを指すが、幅は約2.5メートル、長さは10メートルを超える大変大きな製品であり、さまざまに加工されて使用されている。例えば、4つに折り曲げて柱として使用、切断して使用、削って金型として使用、溶接してH型鋼のような形状にして使用といった具合だ。

 

 そのため、加工のしやすさが求められる一方、加工しても強度を保つ必要があるなど、さまざまな観点から高い品質が求められる。また、建築物や大きな機械に使用されることも多く、長期間の耐久性も然りだ。この性能や品質に対する要求レベルの高さから厚板は、電炉メーカーが作るのが難しい品種とされており、現在、国内で厚板を作っている企業は、大手高炉メーカー3社および電炉メーカーでは同社を含めた3社の、計6社のみとなっている。

 

 鉄をつくる方法には、高炉法と電炉法の2つがあり、高炉法は、高さ100メートル以上の大きな炉で鉄鉱石とコークスを原料に鉄を作る方法で、大量生産に適している。また、電炉法は、電気の力でアーク放電を起こし、その熱で鉄スクラップを溶かし生産している。

 しかし、鉄鋼業は国内の製造業で最もCO2排出量が多く、その約4割を占めている。高炉法については、鉄鉱石と石炭からできたコークスを反応させて鉄を取り出すため、鉄1トンを作るのに、その倍の2トンのCO2が発生すると言われており、一方で電炉法は鉄スクラップを原料とするため、高炉法の4分の1程度のCO2排出量で済むとされている。

 

 同社の強みは三点あり、その一点目は、電炉で高品質の厚板を作る技術力と、多品種・小ロット・短納期で顧客に届ける製造力である。JIS規格の汎用製品だけでなく、レーザー切断用鋼板などの同社オリジナル製品を多数開発し、ユーザーから高い評価を得ている。これは、一度火を入れたら、休みなく稼働させることが前提の高炉と違い、電気炉はスイッチのオンオフが可能であり、需要に応じた操業調整ができるという特性を活かすとともに、一つの敷地内で製鋼・圧延プロセスを直結させ、効率のよい生産・輸送体制を確立することで、多品種・小ロット・短納期を実現している。

 

 そして第二点目は、立地のメリットである。鉄鋼製品は重量が大きく輸送コストが⾼いため、"地産地消"が効率的だ。同社は、関東・中部・関西の3⼤需要地の真ん中にあるため効率的なデリバリーが可能なことに加え、中京地区は、原料である鉄スクラップの発⽣が豊富であり、調達面でのメリットも⼤きいことがコスト競争力に繋がっていると常務は言われた。

 

 そして、三点目が、上記した「環境貢献」。同社は昨年10月に、わが国最大級の200トン電気炉を更新し、新電気炉を完成させたが、この電気炉は、密閉型の炉体で排熱を利用して鉄スクラップを予熱することで省電力化と騒音・粉じんの低減をともに実現する、世界的にも独自の特徴を備えた電気炉だとのこと。この電気炉が環境面における同社の価値をさらに高めていくと考えられる。

 

 この「環境貢献」という社会的ニーズに合致する製品として、同社は今年6月に「すみれす」という新製品を発売した。これは、敷地外に設置した太陽光発電所から再生可能エネルギーを調達する「オフサイトPPA」と呼ばれる仕組みを製造プロセスに適用することにより、電力に起因するCO2排出量をゼロにした環境配慮型電気炉鋼材で、従来製品に比べて、鉄鋼製造プロセスにおけるCO₂排出量を約5割削減しているという。

 製品名「すみれす」の由来は、二酸化炭素の「たん」を訓読みで「すみ」と読み、より少ないことを意味する英単語「レス」をつけたとのこと。

 

 鉄は地球上にもっとも大量に存在する資源で、安価で強度が高く、加工も容易な、人々の生活を豊かにする素材であり、リサイクルの優等生とも呼ばれている。そして、電炉法の鉄スクラップのリサイクルによる鉄作りは、循環型社会の構築に貢献していると言える。無論、CO2排出を制限できればのことだ。同社の新電気炉における取り組みは、まさしくその姿勢を鮮明にしたものと強く支持したい。

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取材後記は以上です。いかがでしたか。

本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております。

それでは来週もお楽しみに!

 

(関連ウェブ)

■中部鋼鈑 IRサイト https://www.chubukohan.co.jp/ir/

 

常務取締役 総務部長 松田 将 様と

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